2011年プロジェクト全体会合

2011年プロジェクト全体会合

2011年2月7日 京都大学 東南アジア研究所

 調査許可が取得でき、いよいよ本格的な調査が始まるという段階で、全体集会を開くことができました。この集会では、石川代表から本調査に向けての準備が整ったことの経緯について説明がなされたのち、祖田から具体的に動きつつある「サブ・プロジェクト」についての紹介がありました。それを踏まえたうえで、各サブ・プロジェクトや個人ベースの調査研究の実行可能性について、個別に議論を深めていきました。
京都・関西圏以外のメンバーも当日は多数参加した。/ The members outside of kyoto and Kansai region came together for the meeting.
 例えば、イノシシやアナツバメ、河川災害、森林産物のライフサイクルなど、具体的なトピックをめぐって、異分野の研究者がどのような協働を実施できるのかは、今後も継続的に考えていくべき問題ですが、今回の議論で、その土台を作ることができたと思います。また、ミクロ(たとえば人類学的なフィールド調査)とマクロ(資源経済学やグローバル・ヒストリ―など)との接合可能性、時間的・空間的スケーリングの問題などについても、実際の調査地の状況を想起しながら、これまでよりも具体的な意見交換を行うことができました。さらには、個別の研究(成果)を、プロジェクト全体としてどのように収斂させていくのかという点についても、議論を交わしました。
同じ調査地において各自の異なった視点に刺激を受ける。 / The members shared their unique points of views on the common research regions.
 その他、クエスチョニアを用いた広域的社会経済調査の進め方や、歴史資料アーカイヴや映像アーカイヴの作製と活用の方法、サラワク林業関係者のメモワール集の出版可能性、ニューズレターやホームページを通じての情報発信の必要性、共同調査で得られた情報の取り扱い方、ビントゥル・オフィスの活用ルール、次年度以降の研究会・国際シンポジウムの開催予定など、プロジェクト全体の運営や成果発表の方法についても、幅広く議論し、メンバー間で認識を共有しました。
普段は中々会えないメンバー間の旧交を温める場ともなった。 / The meeting offered a great opportunity for the members to exchange information and their knowledge.
(報告: 祖田亮次)

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