プロジェクトメンバーによる新著のご紹介
プロジェクト・メンバーによる新著が出版されましたので、ご紹介いたします。
市川昌広・祖田亮次・内藤大輔編(2013)
『ボルネオの〈里〉の環境学――変貌する熱帯林と先住民の知』昭和堂
内容:
マレーシア・ボルネオ島に広がる熱帯林。
ここは先住民による焼畑や狩猟採集の場であり、原生林とともに広大な二次林が広っている。
しかし、近年はアブラヤシ林やアカシア林が急激に増えており、その森林景観はモザイク化が進展している。
こうしたモザイク景観の進展という変化のなかで、そこに息づく人々の知恵を軸に、熱帯林の将来を占う。
目次:
序 章ボルネオの里と先住民の知(市川昌広・祖田亮次)
第1章小規模社会で形成される植物知(小泉都)
第2章了解可能な物語をつくる―河川災害とつきあうために(祖田亮次・目代邦康)
第3章里のモザイク景観と知のゆくえ―アブラヤシ栽培の拡大と都市化の下で(市川昌広)
第4章動物をめぐる知――変わりゆく熱帯林の下で(加藤裕美・鮫島弘光)
第5章科学的林業と地域住民による林業―マレーシア・サバにおける認証林の事例から(内藤大輔)
第6章サラワクの森林開発をめぐる利権構造(森下明子)