海外パートナー機関

シンガポール国立大学

  • [Dr. LOH Kian Ping の研究グループ]
    シンガポール国立大学のグラフェン研究センターは1,000平方メートルの実験スペースと、800平方メートルの最新のクリーンルーム施設の中に多くの関連実験室と国際パートナー実験室を擁し、16人の研究者、2人の研究助手、10人の博士課程学生が研究に従事している。
  • [人文社会学部]
    シンガポール国立大学人文社会科学部は人文学・社会科学のさまざまな分野を含み、その多くにおいてアジア地域屈指の水準を誇っている。教員・学生ともに極めてグローバルな構成であり、世界の人材の流れの重要なハブのひとつである。同大学のアジア研究所(ARI)、Yale-NUS Collegeと緊密な協力関係にあり、アジア研究の世界的なセンターであるのは間違いない。とりわけ国際人口移動とアジア家族研究、アジア哲学研究の分野では国際的に指導的な研究者を擁している(Brenda Yeoh教授、Stella Quah 教授、Jay Garfield教授など)。

チュラロンコーン大学

  • [経済学部]
    チュラロンコーン大学は19学部、23カレッジ、学部生26,305名、修士院生10,771名、博士院生2,674名、計39,750名の学生を抱え、2,856名の教員と5,156名の職員を擁するタイ最高学府の一つである。このうち、経済学研究科は同大学経済学部と交流協定を締結している。英語プログラムが学部に1コース(EBA)、修士課程に5コース(Master of Arts in Labour Economics and Human Resource Management、Master of Arts International Economic and Finance、Master of Arts Programme in Business and Managerial Economics、Master of Science in Health Economics)、博士後期課程に1コース(International Dissertation Doctorate Programme)あり、ビジネススクール(Sasin Graduate Institute of Business Administration)も設置されている。専任教員55名、事務スタッフ84名に加え、国際連携大学から常時多数の客員教員を招聘している。部局内に10の研究センターがあり、国際経済学、健康経済学、環境経済学の3分野に特に力を入れている。
  • [人口学研究科]
    チュラロンコーン大学人口学研究科はタイの人口学研究の中核的存在である。狭義の人口学のみでなく、家族研究、福祉レジーム研究、国際人口移動研究、健康研究等への広がりをもった研究を実施している。
    チュラロンコーン大学はASEAN地域の中心的な役割を果たしているため、ASEANの人材の流れのハブとなっている。学内にASEANセンターも設立され、人口学研究科の研究者も関わっている。国際的に著名な研究者としては、Kua Wongboonsin前副学長、Patcharawalai Wongboonsin教授、John Knodel教授などを擁する。
  • [政治学部]
    チュラーロンコーン大学政治学部は1899年開校の行政官学校を母体としており、 1917年の同大創設時に設置された看板学部である。経済学部は政治学部から分離 独立し、今日の政治学部は、政治学、行政学、国際関係学、人類学の4学科から 構成されている。タイにおける政治学の教育・研究を牽引し、官界、実業界、学 界などに多数の人材を輩出してきた。ASEAN諸国や欧米諸国との学術交流も活発 に行っている。

タマサート大学

  • [国際学部]
    タマサート大学国際学部(PBIC)は2008年に設立された若い部局で、Thai Studies、Chinese Studies、Indian Studies、ASEAN Studies(修士)の4コースを提供している。このうち、経済学研究科はASEAN Studiesを主たる連携先と位置づけ、後述するように、交流協定に基づく院生交流と教員の連携関係を強化している。同学部では学際的な教育プログラムと国際的な連携関係が重視されており、ASEAN諸国を中心としつつも、その影響力を高めている中国とインドを含めたアジア地域の政治・経済・文化・言語の教育と研究を進めるのに適した環境を整えている。専任の研究スタッフは多くないが、関連部局の教員はもちろん、学外の政治・経済・文化など各分野で活躍する著名知識人を客員で迎えている。中央図書館Pridi Banomyong Libraryも同キャンパス内にある。
  • [経済学部]
    タマサート大学経済学部は75名の教員を擁し、大学院プログラムとしてMaster of Arts Economic、Master of Arts / Ph. D(英語)、Master of Business Economics、Thammasat International Trade Law and Economicsを、学部プログラムとしてUndergraduate Program、International Program(BE、英語)を提供している。経済学研究科はこのうち英語プログラムを主たる連携先と位置づけ、後述するように、交流協定に基づく院生交流と教員の連携関係を強化している。上記の中央図書館に加え、経済学部図書館として68,248 冊(2011年1月30日現在)を所蔵するPuey Ungphakorn Economics Libraryがある。
    なお、タマサート大学全体の学生数はBachelor’s 26,417名(79%)、Certificate 249名(1%)、Master’s 6,516名(19%)、Ph.D. 327名(1%)、教職員数はFaculty members 1,742名、Academic supporting staff 1,348名、Administrative staff 2,327名、Employees 1,041名となっている。

チェンマイ大学

  • [RIHES]
    RIHES(Research Institute for Health Sciences)は3棟のビルから成り、臨床研究、疫学研究を支える、臨床検査・検体処理ラボ、事務部門、データ管理やフィールドワークを扱うセンターを有し、87人の常勤研究者と内外の資金による139人の非常勤スタッフを有している。主な外部資金としては、米国NIHから、臨床研究やワクチン試験に対して、年間220万米ドルを獲得している。

マヒドン大学

  • [IPSR]
    IPSR(Institute of Population and Social Research)は社会学、人口学、リプロダクティブヘルス、プログラム評価の専門家を含む、国際機関などで国際的に活躍する32人の常勤研究者を擁し、主な外部資金は、タイ政府の各種研究費補助金の他、様々な国際的機関(世界基金、ロックフェラー財団、WHO, UNICEF, UNDP, UNFPA、UNAIDS、トヨタ財団)などから獲得している。

カセサート大学

  • カセサート大学:大学ランキングで、昨年度、農学分野で、アジアでは、京大に次ぐ2位。バンコク市内とナコンパトム県の二つの農学部のほか、林学部・水産学部・農業産業学部があり、経済学部も農業経済の研究が中心。ナコンパトム県のキャンパス及びナコンラチャシマ県に広大な実験農場、ナコンラチャシマ県をはじめ複数の地域に広大な演習林、チョンブリ県に海洋実験所をもつ。中央研究所を2つのキャンパスにもち、高級な研究機器類を集中管理。

ガジャマダ大学

  • ガジャマダ大学は約52,000名の学生、約4,500名の教職員を擁するインドネシア最大の総合大学で、18の学部、73の学部プログラム、62の大学院プログラム、28の研究センターが設置されている。経済学研究科はこのうち経済経営学部と交流協定を締結している。同学部は経済学、経営学、会計学の3学科に5,500名もの学生が学び、教員数も200名にのぼる大所帯であるため、とくに修士課程の経済開発プログラム(MEP:Master of Economic Development、教員数68名)との関係を強化しているが、主要連携研究者は国際交流を担当している経営学科の教員である。金融機関をはじめ民間部門から多くの外部資金を獲得しており、部局内に数々の研究施設が設置されているのも特徴である。図書館機能として電子ジャーナルが充実しており、3種類の紀要を発行している。部局内に国際部もあり、教育研究活動の国際化に積極的である。情報教育、言語教育、専門職教育にも力を入れている。

ボゴール農業大学

  • 農学・生命科学・農業工学分野で、インドネシアのみならず、東南アジアで一二を争う大学。農学部・林学部ほか、数多くの大学と農学・生命科学関連の分野で共同研究を実施。全国に実験農場、演習林を持つ。ダルマガ・キャンパスには、高級研究機器も多く設営される。

シアクアラ大学

  • シアクアラ大学津波防災研究センター(TDMRC)は2004年スマトラ沖地震津波の最大の被災地となったインドネシア共和国アチェ州に2006年に設立され、マルチディシプリナリーに防災教育ならびに研究を行う国際研究拠点として着実な発展を遂げてきた。災害多発国であるインドネシアにあって文理融合型の防災教育・研究機関であり、日本をはじめとする防災先進国の大学研究機関との国際共同研究を進めるだけでなく、防災の南南協力の研究拠点となることをめざしている。

王立プノンペン大学

  • 王立プノンペン大学は、自然科学・人文社会科学の総合的な教育と研究を行うカンボジア国内の最高学府である。約420名の常勤教員と約140名の事務員を擁し、18,000名以上の学生に学部・大学院の教育を提供している。1990年代初頭まで四半世紀に及ぶ内戦を経験していたために、カンボジアでは、「開発」が市井からの最大の社会的要請である。そのため、王立プノンペン大学は2006年に開発学専攻の修士課程を、2013年には開発学部の設置を決定し、現在42名の教員が配置されている。教員には、、海外の研究教育機関で博士・修士号を取得したばかりの若手が多く、今後の同国の発展に資する人材養成の中心機関として重要な役割を担う。名古屋大学、New York大学(USA)、RMIT大学(オーストラリア)、Massey大学(ニュージーランド)、Bradford大学(イギリス)と連携した教育研究プログラムの実績をもち、独自の研究資金は乏しいが、学際的かつ総合的な「開発」へのアプローチをモットーとしており、革新的生存基盤研究の国際研究ネットワークのパートナーとして相応しい。

ハノイ理工大学

  • ハノイ理工大学環境理工学部は,環境工学部門,環境マネジメント部門,環境技術研究開発室,クリーナープロダクションセンター,産業環境モニタリングおよび汚濁制御センターの5部門により構成される。スタッフは72人であり,6名の教授または准教授,また14名の博士号所持者が含まれる。環境工学部門および環境マネジメント部門の2部門において,年間約60名の学部学生,約30名の修士課程学生,数名の博士課程の教育を担っている。実験室は一般水質分析(pH, DO,SS,BOD,COD,T-N,T-Pなど)が可能な設備に加え,複数の高度分析機器(GS-MS, ICP-MS,HPLCなど)も有し,環境分析に関するベトナム国内最高峰の設備・人材を備える。都市問題に取り組む多数の組織を結びつける核として期待される。

アテネオ・デ・マニラ大学

  • アテネオ・デ・マニラ大学は1859年に設立された150年以上の歴史を誇る総合大学で,フィリピンでトップの私立大学のひとつである。フィリピン研究の研究スタッフや図書・文献資料が豊富で、極めてよい研究環境がある。

フィリピン大学

  • フィリピン大学アジアセンターは1955年に設立されたアジア研究と当該分野の大学院教育のための組織である。地域的にはフィリピンの他、東南アジア全般と、日本、中国、朝鮮、西アジアをカバーする。国内外の多くの公的および民間の機関との連携ネットワークをもっており、それらとの協力のもと、さまざまなコンファレンスやイベントを実施している。国際的に著名な研究者としては、国連のジェンダー政策にも深く関わっている Carolyn Sobritchea前センター長が日本でもよく知られており、何人もの日本人学生を大学院に受入れて東南アジア研究をリードする若手研究者に育てあげた実績をもつ。

マレーシアサインズ大学生物科学学部

  • マレーシアサインズ大学は、マレーシア第二の大学として1969年に設立され17学部に約30,000人の学生を擁している。2008年にはマレーシア国内で世界クラスの研究機関を養成するためのthe Accelerated Programme for Excellence (APEX)に大学として最初に選ばれた。同年設立されたマレーシアサインズ大学生物科学学部は64名の常勤研究者に加えて、教育と研究をサポートする技術職員(52名)、チューター、職員等が所属している。Bachelor of Science とBachelor of Applied Scienceの2つのコースでは、生物科学の分野において、基礎科学から応用科学まで幅広く学際的な教育を行っている。修士、および博士課程は、9つの専攻に分かれており、先進の研究能力を習得するための様々なトレーニングを行っている。研究、開発、および教育をサポートするために、基礎から最新のものまで様々な生物学的実験に利用できる実験室に加えて、電子顕微鏡ユニット、植物標本室、Plant house, Fish houseがある。また、国内外の様々な大学や研究機関と提携し、最新の研究や開発を行っている。

ナンヤン工科大学アジア環境科学部

  • ナンヤン工科大学は世界大学ランキング13位の、新設大学としては世界第1位の研究機関である。工学部、経営学部、理学部、人文学部、芸術学部、社会科学に加え、学際的な大学院を擁し、インペリアル・カレッジ・ロンドンと共同で設立されたリー・コンチェン医科大学も併設されている。また国立教育研究所、S・ラジャラトナム国際問題研究大学院、シンガポール地球観測センター、シンガポール環境ライフサイエンス工学センターといった世界クラスの自治機関を統括している。アジア環境科学部(ASE)は新しい学際的な学部であり、アジアの環境における環境科学研究の世界的リーダーとなることを目指している。ASEは環境とその持続性における問題の解決に向けて、地球環境科学、生態学、工学、人類生態学、人文科学、社会科学を統合している。大学院では、地球科学の博士号と環境地球システム科学の学位を取得可能で、この大学の学生は副専攻として環境持続性を学ぶことが可能である。

インドネシア大学

  • インドネシア大学は1950年に設置され、12の学部をもち、約30,000の在籍学生を擁するインドネシア名門の国立総合大学である。ガジャマダ大学、バンドン工科大学とならんでインドネシアの最高学府として知られ、文系、理系を問わずインドネシアの多くの社会的リーダーと代表的研究者を生み出してきた。The Times Higher Education では、アジア内34位(2009年)、世界で201位にランクされている。人文科学研究科(文学部)では、大学院プログラムとして、国際インドネシア研究を運営してインドネシア研究の国際的普及に取り組んでいる。
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