西渕 光昭 (にしぶち みつあき)

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所属部門:人間生態相関研究部門

職  名:教授

専門分野:病原細菌学

E-Mail:nisibuti [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

個人WEBページ


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研究関心:

  1. 感染症の解析を通して、アジアに特有な自然環境と人間活動(文化・社会・経済活動など)との相関関係を描き出すこと
  2. グローバル化と食品の安全性
  3. 地球温暖化が蚊媒介性感染症に与える影響

研究概要:

    P1000481環境と人間活動の相互関係が感染症の発生や伝播に影響する。これらを念頭においた疫学解析を通して、アジア地域に特有の性質を描き出したいと考えている。フィールドでの主観的観察に基づいて立てた作業仮説を、ラボにおいて客観的な証拠を得ることによって立証する手法を中心に用いている。特に最近、魚介類の喫食を介して発生する腸管感染症のアジアから世界の他地域への伝播メカニズムに興味を持っている。

著  書:

著者名 タイトル 年月
西渕 光昭 コレラ菌・腸炎ビブリオ感染症の最近の動向: 感染予防における公衆衛生対策の重要性を示唆 2014
臨床検査. 58(7):847-854.
豊福肇、西渕光昭 腸炎ビブリオ感染症の予防対策:国内・国際的視点から集 2013
腸炎ビブリオ第IV本田武司監修、近代出版)p. 98-118
中口義次、西渕光昭 世界における腸炎ビブリオ感染症 2013
腸炎ビブリオ第IV集(本田武司監修、近代出版)p. 44-64
西渕 光昭 食中毒の重要性 – 国際的な視点から – 2012
日本臨床 70(8): 1280-1286.

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論  文:

著者名 タイトル 年月
Kayali, A. Y. O. Escalante-Maldonado, V. Vuddhakul, K. Seto, Y. Nakaguchi, and M. Nishibuchi. Development of a method for detection of Shigatoxin-producing Escherichia coli belonging to clinically important twelve O serotypes based on the combination of PickPen-assisted immunomagnetic separation and loop-mediated isothermal amplification. 2015
Int. J. Immunol. Immunother.,2,1,1-7
Escalante-Maldonado, O., A. Y. Kayali, W. Yamazaki, V. Vuddhakul, Y. Nakaguchi, and et al. Improvement of the quantitation method for the tdh+ Vibrio parahaemolyticus in molluscan shellfish based on most-probable- number, immunomagnetic separation, and loop-mediated isothermal amplification. 2015
Front. Microbiol.
Kongrueng, J., N. Tansila, P. Mitraparp, P. Mitraparp-arthorn, M. Nishibuchi, G. J. Vora, V. Vuddhakul. LAMP assay to detect Vibrio parahaemolyticus causing acute hepatopancreatic necrosis disease in shrimp. 2015
Aquacult. Int.

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研究プロジェクト :

研究プロジェクト名
[助成機関]
研究代表者 期間
世界的に重要な腸管病原性細菌を食品から容易に定量検出できる高感度法の開発
基盤研究(A)
西渕 光昭 2012 - 2015
研究概要
 食品の輸出入量は、年々増大し、全地球規模に広がっています。その必要量を確保し、安全性を保証することは極めて重要なグローバルな課題です。WHO/FAOは、貿易摩擦を避けるため、重要な食中毒原因菌と主たる食品の組み合わせについて、リスクアセスメントの結果に基づいて、食中毒原因菌の適切な世界統一基準値を決めようとしています。そのためには、食品中の食中毒原因菌を測定する高感度な定量検出法が必要ですが、こ [ Read More ]

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