石川 登 (いしかわ のぼる)

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所属部門:社会文化相関研究部門

職  名:教授

専門分野:地域研究、文化人類学

E-Mail:ishikawa [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

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研究関心:

  1. 熱帯域プランテーションの社会生態
  2. ASEAN統合と社会的連結性
  3. ゾミア社会論

研究概要:

    「熱帯域プランテーションの社会生態」 ボルネオにおけるアブラヤシ・プランテーション開発のもとでの社会生態の変化を文理融合的手法によって解明している。「ASEAN統合と社会的連結性」においては、2015年末に形成されたアセアン共同体における鉄道、道路、海運、通信などのインフラ開発と整備によって再編成される域内ナショナリズムとトランスナショナリズムの解明にあたる。「ゾミア社会論」においては、海域を含む東南アジアの国境部における社会動態をJames Scottが提出したZomia概念を批判的に参照しつつ考察している。第一のプロジェクトは、Springer出版社からの編著出版、第二プロジェクトはお大型リサーチファンドへの申請を考えており、第三のプロジェクトはシンガポール大学出版よりの編著の出版を進めている。                                     

著  書:

著者名 タイトル 年月
Noboru Ishikawa and Ryoji Soda (eds.) Anthropogenic Tropical Forests: Interactions between Nature and Society on the Plantation Frontier  
Tokyo, Heidelberg, New York, Dordrecht, London, Springer
Noboru Ishikawa and Jayl Langub Community, River and Basin: Watersheds in Northern Sarawak as a Social Linkage  
Borneo Studies: Past, Present and Future, (eds.) Victor T. King, Zawawi Ibrahim and Noor Hasharina Hassan, Singapore and London, Springer

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論  文:

著者名 タイトル 年月
Noboru Ishikawa, Donna Haraway, Gilbert Scott, Kenneth Olwig, Anna L.Tsing & Nils Bubandt Anthropologists are talking about the Anthropocene 2015
Ethnos, 81(4): 1-30
R.Soda, J.Langub, K.Okuno, H.Yanagihara, O Kozan, and N. Ishikawa Inter-riverine society論の構築に向けて――スアイ-ジュラロン間エクスペディション. 2013
熱帯バイオマス社会, pp1-7
石川 登 流域社会から陸域社会へ -ジュラロン川流域陸路走破の記録 2013
流域社会から陸域社会へ -ジュラロン川流域陸路走破の記録, pp5-13
熱帯バイオマス社会, pp1-7
石川 登 (祖田亮二、加藤裕美他) ビンツル省における流域社会のエスノスケープ 2013
熱帯バイオマス社会 , pp1-11

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研究プロジェクト :

研究プロジェクト名
[助成機関]
研究代表者 期間
東南アジア熱帯域におけるプランテーション型バイオマス社会の総合的研究
基盤研究(S)
石川 登 2010 - 2014
研究概要
 現在、エネルギーならびに化学製品への変換技術の革新とともに、石油に替わる有機資源としてのアブラヤシの植栽が東南アジア島嶼部で進んでいます。急速にプランテーションが拡大する熱帯雨林フロンティア地域では、しかしながら、工業用バイオマス量が増大する一方で、森林消失、生物多様性の変化、自然資源に依拠した自然経済(焼畑農耕・狩猟・漁労・森林産物採集)の脆弱化が顕著です。本研究では、熱帯の土地・森林開発と環 [ Read More ]

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