平成26年度 (FY2014) 年次成果報告会


日時:平成27年2月19日(木)16:00-17:45、 20(金)9:00-17:30
場所:
2月19日(木)稲盛財団記念館2階201「東南亭」 タイプⅥ
2月20日(金)京都大学稲盛財団記念館 3階大会議室 タイプⅠ~Ⅴ

Program (PDF file) >>

報告

「東南アジア研究の国際共同研究拠点」の年次成果報告会を、2月19日に稲盛財団記念館2階「東南亭」で、2月20日には3階大会議室で実施した。平成25年と平成26年に採択された計29の公募共同研究のうち、1日目は16:00より17:45まで若手個別型の5題の発表(各15分)と質疑応答が行われ、2日目は、9:00より17:30まで、フィールド滞在型4題、拠点集中型2題、資料共有型3題、萌芽型16題について(各10分)、その代表者が研究の成果と進捗状況を報告した。いずれも活発な質疑応答が行われた。

研究報告と、その内容に関する質疑を終えた後には、総合ディスカッションが行われた。総合ディスカッションは、東南アジア研究所の清水展教授の司会のもと、矢倉研二郎(阪南大学)、松田正彦(立命館大学)、落合雪野(鹿児島大学)、横田祥子(滋賀県立大学)、中西嘉宏(京都大学東南アジア研究所)の各氏に登壇いただき、成果報告会の内容について総評をいただくと同時に、望ましい共同研究のあり方、今後の東南アジア研究所への期待などについて、率直なご意見をいただいた。

年次成果報告会は、東南アジア研究に関わる日本全国の研究者が集まって、現状と今後のあり方について意見交換し、東南アジア研究所への期待と批判を議論する重要な機会である。今年の総合ディスカッションでは、「萌芽にも、すでにある幹から新しい枝を出そうとする場合と、全く新しい芽を出そうとする場合があり、後者も積極的に支援すべきである」、「セッションごとに異なる課題が入り交じっているところが、インターディシプリナリーを強みとする東南アジア研究所らしさである」といった意見が出された。今後も一層の国際共同研究拠点の発展が期待される。

(文責 連携准教授・奥宮清人)