今世紀初頭にみられた世界経済の拡大にともなって生じた「ゴールドラッシュ」の影響はは、かつて「エルドラード」の一角をなしていたペルーにもおよび、金の違法採取が行われ、環境破壊がすすむとともに、傾向被害が懸念される事態が生じてきた。
本ワークショップは、そうしたペルーの現状を紹介する。ペルーのなかでも著しい事例となっている、同国南部のマドレデディオス州に焦点をあわせる。そして、インドネシアについて伝統的金採掘時の水銀使用による環境汚染と健康被害の研究を進めている研究者との意見交換をおこない、情報共有をはかる。
日時: 2020年2月10日(月) 13:30~16:30
会場: 京都大学稲盛財団記念館3階小会議室II
報告:
”Illegal Gold Mining in Peru: Background and Environmental Destruction.”
Yusuke Murakami (Kyoto University)
“Public Health Perspective of the Illegal Mining in Peru.”
Pilar Suguimoto (Kyoto University)
主催: アジア環太平洋研究ユニット
CIRASセンター共同研究ユニット「低成長期の発展途上国における亀裂と不安定化の政治経済学―ラテンアメリカと東南アジアの比較―」