河野 泰之 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

河野 泰之

kono cseas.kyoto-u.ac.jp

部門・職位

環境共生研究部門 教授

専門

東南アジア地域研究、農学

研究分野 / キーワード

・持続型生存基盤研究
・東南アジアの農業動態と生業転換
・地域社会とSTI for SDGs



研究概要

持続型生存基盤研究

比較的安定した気候と安価な化石資源や水資源という前提のもとで、20世紀後半以降、人類社会は急速に発展してきた。しかし地球環境問題や自然資源の劣化、生物多様性の喪失は社会発展のあり方を変革する必要があることを示している。本研究は、東南アジアの地域社会の発展過程に立脚して次の人類社会のあり方を考えることを目指す。

東南アジアの農業動態と生業転換

東南アジアの農村では、労働力の都市への流出と農業の経営的、技術的な産業化が進行している。その結果、自給的な小農社会が崩壊しつつある。同時に、地球規模で地域共通の課題である自然環境保全を実効性のあるものとするためには、農村の主体的な行動が必須である。東南アジアの豊かな水熱資源に依拠したバイオマスの有効活用と自然環境の持続的な保全の実現に向けて、これらの動きを複眼的にとらえることを目指す。

地域社会とSTI for SDGs

持続可能な開発目標は、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指した経済・社会・環境を含む包括的な国際課題であり、科学技術イノベーションはその原動力と位置付けられている。このような地球レベルでの目標と手段の共有化がどのような実効性のある効果を生むのか、地域社会の自然環境や歴史の多様性を踏まえてこの共有化を補完できる装置は何かを、地域社会の視座から検討する。

外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)

種別 テーマ 期間 代表/分担
基盤研究(B) 東南アジア農業・農村を持続的発展へと導くための研究アジェンダの提案 2017 – 2020 代表
基盤研究(A) 「地域の知」の共有と利活用を支援する地域研究情報基盤の構築 2016 – 2019 分担
基盤研究(B) 東南アジア大陸部の被戦争社会の変容とレジリエンス 2015 – 2018 分担
基盤研究(B) 変容するコネクティビティと生業からみたカンボジア農村社会の生存基盤に関する研究 2015 – 2017 分担
挑戦的萌芽研究 文理融合型共同研究の研究―G-COEを事例として 2014 – 2016 分担

外部資金獲得(その他)

  • 日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点