直井 里予

naoi cseas.kyoto-u.ac.jp
部門・職位
相関地域研究部門 連携講師
専門
地域研究(東南アジア)、映像学
研究分野 / キーワード
ビルマ・タイ国境におけるビルマ難民の生活変容に関する研究
研究概要
ビルマ・タイ国境におけるビルマ難民の生活変容に関する研究 |
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本研究の目的は、映像と文章の両方を通じてビルマ難民の生の現状(生活実践・家族変容など)を明らかにすることである。さらに、制作したドキュメンタリーをめぐり、リアリティ表象における映画制作者の視点について論じる。近年、人類学の分野をはじめ、フィールドワークを研究方法の中心とする人文・社会科学の学問領域において、映像を用いた研究に関心が寄せられるようになってきている。そこには、アンケート調査や参与観察にもとづく記述分析ではとらえきれないものを映像はとらえることができるという前提があるからである。しかし、映像制作(撮る)という行為を反省的見地から分析した場合、それはどういう社会的現実をとらえているのであろうか。映像制作においては、撮影・編集の時点で調査者の恣意が入る。また、対象をどんな切り口で撮るか、調査者の立ち位置(視座)や見る方向性(視野)によって現実描写が変化する。結論として、調査者の「選択」(視点)が「社会的現実」の構成の一部として関与するということである。本稿では、視点内在的な社会的現実とはどういうものであるかを分析していく。 |
外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)
種別 | テーマ | 期間 | 代表/分担 |
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基盤研究(C) | カレン難民の日常生活における社会関係の形成ー映像ドキュメンタリー制作に伴う考察 | 2017 – 2019 | 代表 |
研究活動スタート支援 | カレン難民の移動と定住をめぐる日常生活実践―映像ドキュメンタリー制作に伴う考察 | 2015 – 2016 | 代表 |
その他
解説、総説 直井里予「花咲く大地」『アジア・アフリカ地域研究情報マガジン第69号メルマガ写真館,2012年2月.URL:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2012_02.html。 国際会議における発表 NAOI Riyo. Yesterday Today Tomorrow 2 (映画上映と討論), The 11th International Congress on AIDS in Asia and the Pacific Cultural Programme, Bangkok, November 2013. 国内学会・シンポジウム等における発表 直井里予「北部タイにおけるHIVをめぐる関係のダイナミクスの映像ドキュメンタリー制作―リアリティ表象における映画制作者の視点」2015年2月21日、タイ若手研究会、東京(査読無し)。 受賞歴 直井里予「若手難民研究者奨励賞」、難民フォーラム、東京、2015年7月。 競争的資金 1) 2015年9月~2017年3月:科学研究費助成事業「研究活動スタート支援」、「ミャンマー・タイ国境におけるカレン難民の移動と定住―ドキュメンタリー制作を通して」 (研究代表者) 映像の制作 1) 『Yesterday Today Tomorrow―昨日今日そして明日へ・・・』(英語タイトル:Yesterday Today Tomorrow) 2) 『アンナの道―私からあなたへ・・・』(英語タイトル:Path of Anna) 3) 『OUR LIFE―僕らの難民キャンプの日々』(英語タイトル:OUR LIFE) 4) 『昨日今日そして明日へ2』(英語タイトル:Yesterday Today Tomorrow2) 社会活動(大学での上映・講演会など) ・京都大学「京都大学サマースクール2015」2015年8月20日。 TV番組制作・出演 ・NHK福岡「南の大地にかける夢」、2001年1月。 |