イスラーム、ジェンダー、家族といった観点からウズベキスタンの社会主義的近代化の諸相を解明することに関心を持っている。最近ではイスラーム・ヴェール問題の歴史的展開を明らかにしつつ、現代におけるその意味を検討している。

ソ連解体後、ウズベキスタンの独立国としての屋台骨を支えることになった上からのナショナリズムの諸相に関心を持っている。最近では、その権威主義体制との関係、「ナショナルなイスラーム」のあり方や新しい国史の編纂が模索されるプロセスに注目している。

ロシア帝国時代に編纂された中央アジアに関する一大資料集成「トルキスタン集成」につき、初めて全体の書誌情報を統合し、データベース化した。このコレクションをロシア帝国の中央アジアに関する植民地的な知の体系ととらえ、その編纂史を描くこと、情報学の支援を得てデータベースを地域情報学的に進化させることが課題である。