伊賀司 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

伊賀 司

itsuka cseas.kyoto-u.ac.jp

部門・職位

政治経済共生研究部門 連携講師

専門

マレーシアを中心とする東南アジアの政治社会学および地域研究

研究分野 / キーワード

・東南アジアのメディアと政治
・開放期のマレーシアの社会運動
・東南アジアの政治的スキャンダルとアカウンタビリティ





研究概要

東南アジアのメディアと政治

本研究の目的は、マレーシアを中心とした東南アジアにおいて、メディアの統制と自由をめぐる政治過程を明らかにすることにある。この研究が問うのは、メディアはマレーシアのような競争的権威主義体制下ではどのような政治的役割を果たすのか。メディアの技術的発展はメディアの政治的役割にどのような影響を及ぼすのか、という点である。

開放期のマレーシアの社会運動

2000年代以降の政治改革期のマレーシアの社会運動に注目し、政治体制の変動期に入った国において、社会運動がどのように政治と社会を変えていくかを明らかにしようとしている。具体的には、ポスト・マハティール政権期のマレーシアにおける社会運動の動員のメカニズムと運動の帰結を明らかにする。

東南アジアの政治的スキャンダルとアカウンタビリティ

情報の秘匿と開示(あるいは暴露)をめぐる政治過程に注目し、それがどのようなアクターに担われ、政治体制にどのような影響を及ぼすかを明らかにしようとする。マレーシアの事例を念頭に置き、アカウンタビリティ概念や情報公開法制定などのグローバルな動向が、この情報の秘匿と開示をめぐる政治過程にどのような影響を与えているかを解明する。

外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)

種別 テーマ 期間 代表/分担
基盤研究(B) 新興国における汚職取締の政治学 2018 – 2020 分担
基盤研究(B) 東南アジアにおける応答性の政治ーアカウンタビリティ改革の導入とポピュリズムの台頭 2017 – 2019 分担
基盤研究(B) 東南アジアにおけるLGBTの比較政治研究 2016 – 2018 分担
若手研究(B) 政治的スキャンダルと権威主義体制の不安定化に関する研究-マレーシアの事例から 2016 – 2018 代表
基盤研究(B) 東南アジア首都圏の開発ガバナンスと国家の役割再編 2015 – 2017 分担
基盤研究(C) 東南アジアにおけるカウンター・エリートの登場と体制変動 2015 – 2017 分担