伊藤 雅之
itoma cseas.kyoto-u.ac.jp
部門・職位
環境共生研究部門 連携准教授
専門
生物地球化学、森林水文学
研究分野 / キーワード
・熱帯地域の各種生態系における物質循環機構の解明
・熱帯林や泥炭湿地の炭素窒素循環に対する人間活動の影響調査
・亜熱帯湖沼における温室効果ガス動態に関する研究
研究概要
熱帯地域の各種生態系における物質循環機構の解明 |
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インドネシアのスズ鉱山跡地の荒廃地への早生樹種の植樹可能性調査など、荒廃した自然環境の修復に関する調査・研究を進めている。調査結果を有力国際誌に投稿し誌上発表するとともに、植林だけでなくバイオマスの利用により地域住民の経済的な基盤づくりに貢献する調査などを進めている。 |
熱帯林や泥炭湿地の炭素窒素循環に対する人間活動の影響調査 |
熱帯泥炭地における物質循環研究を中心に、マレーシアサラワク州・半島マレーシア、インドネシア(リアウ州、中カリマンタン州)での現地調査を行っている。熱帯泥炭湿地林は、膨大な炭素を蓄積し、急速な乱伐や火災、アブラヤシなどへの植林地化が地域の自然環境を大きく変化させるとともに、二酸化炭素排出の増加や煙害等を通じて、地域や全球の環境に対しても非常に大きなインパクトを与えている。 |
亜熱帯湖沼における温室効果ガス動態に関する研究 |
台湾中央研究院・フィリピンSanto Thomas大学・総合地球環境学研究所との共同研究(科研費基盤B分担)として、日本(琵琶湖:温帯)・台湾(亜熱帯)・フィリピンの(熱帯)湖沼での温室効果ガス動態の観測を行い、湖沼からの温室効果ガス排出動態についての緯度間比較を気候条件の違いを考慮しつつ検討している。 |
外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)
種別 | テーマ | 期間 | 代表/分担 |
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基盤研究(A) | 東南アジア熱帯低湿地火災への多面的アプローチによる熱帯低湿地学の構築 | 2019 – 2022 | 分担 |
基盤研究(S) | 熱帯泥炭林のオイルパーム農園への転換による生態系機能の変化と大気環境への影響 | 2019 – 2023 | 分担 |
基盤研究(B) | 東南アジア熱帯泥炭は巨大なメタン放出源なのか?-“ばらつき”の要因を解明する- | 2018 – 2020 | 代表 |
基盤研究(B) | 熱帯雨林生態系における水循環機構と植生のレジリエンスの相互作用の解明 | 2018 – 2021 | 分担 |
基盤研究(B) | 湿地生態系からのメタン発生に関する新しい理解:大気化学と植物生態学の融合的視点 | 2018 – 2020 | 分担 |
基盤研究(B) | 湖沼の炭素・窒素循環を駆動するメタン栄養食物網のグローバルパターン解明 | 2016 – 2018 | 分担 |
基盤研究(B) | 大規模開発下における熱帯泥炭湿地の水文過程解明と防火のための水・植生管理の検討 | 2016 – 2018 | 分担 |
若手研究(A) | 熱帯泥炭湿地林の急激な環境変化が温暖化ガス等の物質循環に及ぼす影響の解明 | 2015 – 2017 | 代表 |
挑戦的萌芽研究 | 半乾燥地帯における作物保険の制度設計―カメルーンのコメを対象に― | 2014 – 2017 | 分担 |
基盤研究(A) | タワー観測のネットワーク化による脆弱で巨大な熱帯泥炭炭素の動態解明 | 2013 – 2016 | 分担 |