貴志 俊彦 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

貴志 俊彦

tokishi cseas.kyoto-u.ac.jp

部門・職位

政治経済共生研究部門 教授

専門

アジア史

研究分野 / キーワード

・権力の地理的視覚化:戦争犯罪裁判を通じてみる帝国から戦後東アジアへと変容する景観
・1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究
・21世紀アジア太平洋世界のシステムリスクの高まりと秩序構築にむけて


最近の活動:

2021.02.26 自著を語る:『アジア太平洋戦争と収容所 ――重慶政権下の被収容者の証言と国際救済機関の記録から』が掲載されました。




研究概要

権力の地理的視覚化:戦争犯罪裁判を通じてみる帝国から戦後東アジアへと変容する景観

この国際プロジェクトは、戦争犯罪研究の歴史を別のパラダイムに変えること、すなわち戦後の東アジアにおける戦争犯罪とそれらの法的訴追との間の関係を視覚化することを目的としている。メンバーは、戦後日本における突発的な事件を起因とする社会事象と、国民党と共産党の中国政府がこれにどのように対応したかを調査し、GISデータベース構築およびWebページにおける成果を公表することを最終的な目的とする。

1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究

この科研プロジェクトは、第二次世界大戦~終戦~冷戦勃発~冷戦の構造変容の時期において、国家・文化像を扶植するために国内外向けに実施した政府の広報政策が、民事・文教政策とともに、国内あるいは国境を超えて地方意識(集合的アイデンティティ)に及ぼした影響について国際比較することを意義としている。

21世紀アジア太平洋世界のシステムリスクの高まりと秩序構築にむけて

環太平洋研究における東アジアの位置づけを再考するために、おもに社会、文化面から考察をする。とりあげるトピックは、人口問題、少子高齢化問題、多様かつ多層的な社会秩序、変容する地域アイデンティティ、交叉する大衆文化などである。これらの分析により、環アジア太平洋地域における紛争、分裂、対立などの原因の一端を明らかにできるだけでなく、共存空間の構築のための政策や制度の設計に寄与し得る。

外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)[代表分のみ]

種別 テーマ 期間 代表/分担
基盤研究(B) 1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究 2017-2019 代表
基盤研究(A) 東アジア域内100年間の紛争・協調の軌跡を非文字史料から読み解く 2013-2016 代表
基盤研究(B) エスニック・メディアにおける太平洋戦争と戦後の記憶と記録 ―東アジアと東南アジア 2010-2012 代表
基盤研究(A) 17-20世紀の東アジアにおける「外国人」の法的地位に関する総合的研究 2006-2009 代表
基盤研究(A) 不平等条約体制下,東アジアにおける外国人の法的地位に関する事例研究 2003-2005 代表
基盤研究(C) 不平等条約体制下の外国人問題の法的措置に関する国際共同研究―中国の都市と法― 2002 代表
基盤研究(C) 中国黄渤海地域における都市化とメディアの多様化に関する研究(1870〜1954) 1999-2002 代表

データベースの公開

(updated on Feb. 28, 2018)