外山 文子
a.toyama cseas.kyoto-u.ac.jp
部門・職位
グローバル生存基盤研究部門 連携准教授
専門
タイ政治、比較政治学
研究分野 / キーワード
・新興国における汚職取締の政治学
・タイ民主化と政治の司法化
・立憲君主制の国際比較
研究概要
新興国における汚職取締の政治学 |
---|
1990年代以降、国際機関が汚職取締りを推進してきた。しかし新興国の現状を見ると、実際には汚職取締は政治的な道具ともなってきた。本研究では、国際機関が理想とした汚職取締機関の形と、現実に登場した新興国における汚職取締機関との相違ついて浮かび上がらせる。学術的には、汚職取締と民主化との間に積極的な相関関係を見出す従来の研究に疑問を提示することに意義がある。また実社会に対しても、新興国の政治を分析するうえで、新たな知見を提供しうる。編著を出版予定である、現在は作業中。 |
タイ民主化と政治の司法化 |
新興国および先進国において、司法が政治的役割を果たすシーンが増えている。それはなぜなのか、司法は政治的中立性を保てるのか、民主主義とはどのような関係性にあるのか、タイを事例に新たな視座を提供することを目指すものである。単著を出版予定であり、現在執筆中。 |
立憲君主制の国際比較 |
日本でも天皇の譲位に伴い君主制への関心が高まっているが、本研究では、アジアおよび中東研究者とチームを編成し、各国の君主(おもに立憲君主制の国)と政治とのかかわりについて比較検討を行うものである。研究助成を申請、結果待ち中。 |
外部資金獲得(日本学術振興会・科学研究補助金)
種別 | テーマ | 期間 | 代表/分担 |
---|---|---|---|
基盤研究(B) | 新興国における汚職取締の政治学 | 2018 – 2020 | 代表 |
基盤研究(B) | 東南アジアにおける応答性の政治ーアカウンタビリティ改革の導入とポピュリズムの台頭 | 2017 – 2019 | 分担 |
基盤研究(C) | 東南アジアにおけるカウンター・エリートの登場と体制変動 | 2015 – 2017 | 代表 |