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Yasuhiro Morinaga 森永 泰弘
プロジェクトのテーマ
マレーシア、ボルネオ半島でのフィールドレコーディング/サウンドデザイン
プロジェクト概要
自然環境音や野生動物の声を外地録音した音響音楽作品の制作。これまでの具体音を使用した音響表現は、ミュージックコンクレートや映画の音における問題として検討されてきた。しかしながら、それらの表現における問題点は編集技術における表現として問題化されていた傾向にあり、メディア技術の発展に伴って大きく変化した録音技術という問題も検討していかなければいけないと私は思う。この録音を主体に、マレーシアという多種多様な音が存在する国にて、文化を越えたメディアの表現制作活動を行っていく。
研修国
マレーシア
自己紹介
東京藝術大学大学院映像研究科博士課程を単位取得退学後、渡仏し映画理論家作曲家のミシェル・シオンに師事する。大学院在学中より世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭)でサウンドデザイナーとして関わった作品等が発表された他、ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア)、ポンピドゥー・センター(フランス)、スミソニアン・インスティチュート(アメリカ)、TEMPO
REALE音響/音楽センター(イタリア)、ミラノ・サローネ国際家具見本市等で作品を発表した。これまでに園子温(映画監督)、勅使河原三郎(振付家)、北村明子(振付家)、田名網敬一(イラストレーター)やフーファー・デ・モビリテ(振付家/マース・カニングハム舞踊団)とのコラボレーションの他、ホー・ツー・ニェン(美術家),スラマット・グンドノ(パフォーマー),
やマルツキ・モハマド(ラッパー/ジョグジャ・ヒップホップ・ファンデーション),タイキ・サキピスト(映像作家)などアジアを代表するアーティスト達との共同作品を発表している。
2010年には外地録音における録音技術史の視点からルードウィグ・コック卿の録 音集を英国立図書館と共同プロデュースした。また東南アジアの知られざる音楽
家を紹介するフィールド・レコーディングシリーズをCDリリースするなど、活動 は多岐にわたる。現在、東京工芸大学非常勤講師。音楽レーベル/プロダクショ
ンCONCRETEを主宰。