The Nippon Foundation Fellowships for Asian Public Intellectuals


Yu Terashima 寺島 悠

Kenta_Kishi

Yu Terashima
寺嶋 悠

アジア開発銀行福岡NGOフォーラム(FNA)
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
観光・地域づくりアドバイザー

プロジェクトのテーマ

タイおよびフィリピンにおけるダム等の天然資源開発による社会環境影響

プロジェクト概要

タイおよびフィリピンにおいて、大規模ダム等の天然資源開発プロジェクトによる負の影響を解決、または回避するための、環境社会影響や計画実施プロセスにおける住民参加、住民やNGOによる政策提言活動について調査を行い、適切な住民参加や効果的な提言活動について提言をまとめる。

研修国

タイ、フィリピン

自己紹介

現在、アジア開発銀行(ADB)を中心としたODAプロジェクトのモニタリングと提言を行うNGOと、熊本県川辺川ダム問題の解決のために活動するNGOと、2つのNGO活動に関わっています。
当初、開発と環境に関心があった私は、ダム等に象徴される大規模天然開発によってなぜ環境面、社会面でさまざまな問題が引き起こされるのか、住民参加や合意形成の視点からより深く知りたいと考え、公共事業として大きな問題となっていた川辺川ダムなどの事例調査に関わるようになりました。国内外の事例を比較する中で、天然資源や自然と切り離せない共同体や、事業の計画、実施、完了後の各段階での住民参加プロセス、事前の環境社会影響調査、それらを支える法や制度面、実際に事業が問題を引き起こした場合や将来的に問題が予想される場合の住民やNGOによる政策提言活動等について、より深く知りたいと考えるようになりました。
今回の調査研究では、国内事例と比較しながら、タイおよびフィリピンにおけるダム等の天然資源開発事業の地域住民への環境社会影響、マネジメント、事業実施プロセスにおける住民参加、住民の側からの効果的な政策提言活動についてまとめたいと考えています。