Mayumi Hirano 平野 真弓

プロジェクトのテーマ

　フィリピンのサイト・スペシフィック・アートの現在：アーティスト・コレクティブの活動にみる、アイデンティティの形成とサバイバルの形

プロジェクト概要

フィリピン全域で展開する、コミュニティー・ベースのアートプロジェクトを対象に調査を行います。様々な要因から、アーティスト主体で展開するプロジェクトに関する多くの情報は未記録のまま消滅してしまいます。本調査では、こうした状況に対応すべく、フィールドワークを通した情報収集とオンラインでの情報公開を行います。
また比較対象として、チェンマイを中心にタイで同様の調査を行います。

研修国

フィリピン・タイ

自己紹介

　2005年より横浜を拠点に、企画者・制作マネジャー・コーディネーターとして、まちに展開するアート・プロジェクトの現場を動かしてきました。現実の空間とアーティストの構想の間に生じる予想不可能な問題解決に取組みながら、「アートとは何か？」という問いを探っています。　近年は、主に東南アジアのアーティストやキュレーターとの共同で、空間性／場所性をテーマとするアーティスト・イン・レジデンスの企画・実施に取組んでいます。

　地域との関係の中に生み出されるアートの形は、制作者が置かれた社会・文化・自然環境に向き合う方法を示している、という仮定のもとに、今回の調査では、フィリピン全域で展開しているアーティスト主導のプロジェクトを対象に調査を行います。また比較対象として、チェンマイを中心とする北タイで短期間の調査を行います。

略歴

2004年Center for Curatorial Studies, Bard College修了。2005年『横浜トリエンナーレ』キュラトリアルスタッフ。2008年より横浜市黄金町地域で毎年秋に開催されているアートフェスティバル『黄金町バザール』の企画を担当。最近のプロジェクトに、98B Art Collaboratory（マニラ）との共同企画「YokohaManila: Flyover 158 – 98B」、KUNCI Cultural Studies Center（ジョグジャカルタ）との共同企画「Indonesia Contemporary Art Diary」など。