The Nippon Foundation Fellowships for Asian Public Intellectuals


Miho Sakuma 佐久間 美穂

佐久間 美穂

Miho Sakuma
佐久間 美穂

国際開発センター
研究員

プロジェクトのテーマ

フィリピンの地方政治と地方振興:地方政府主導による輸出加工区プロジェクトの事例研究

プロジェクト概要

地方政府主導による輸出加工区プロジェクトの事例研究を通じて、以下の分析を行う。

  1. 政治と振興がどのように相互関係をもっているか
  2. 中央政府と政治家の役割
  3. 主な障壁
  4. プロジェクトを具体化するために地方政府が必要とする援助

研修国

フィリピン

自己紹介

API期間中の活動(滞在国:フィリピン、滞在期間:2004年7月~2005年3月)

フィリピンではアキノ政権期以降地方分権化が推進され、地方政府に地方開発の計画・実施の権限が委譲され、地方財源も拡大されてきた。

そうした新しい地方制度の下で、各地方政府がどのようにして地方開発プロジェクトを起案・選択するのか、準備や実施の過程ではどのような問題が生じるのか、そして各地方政府はそれらの問題をどのように解決してプロジェクトを継続していくのか(或いは解決できずに途中でプロジェクトを放棄するのか)を、地方政府の主導で行われている12の輸出加工区開発プロジェクトを事例として観察し、同一制度の下で複数の地方政府が同じプロジェクトを実施しようとするとき、何が地方開発プロジェクトの成否を分けるのかを考察した。

APIフェローシップ期間の約半分は各地方政府でフィールド調査を行い、残り半分はマニラで関係中央官庁でのインタビューや資料収集、研究者との意見交換、フィールド調査結果のレポート作成などを行った。

API後の活動

APIフェローシップ期間終了後、2005年7月、神奈川大学で開催された第10回フィリピン研究会全国フォーラムにて、APIフェローシップによる研究成果を発表。2006年3月までフィリピン大学行政学部客員研究員として研究を続けた。2006年3月末に帰国。2006年4月より、茨城県農林水産業局農村計画課に臨時職員として勤務。2006年11月第1回フィリピン研究国際会議(於東京)にて研究発表。2006年12月から2007年2月まで、フィリピン国イロイロ州地域活性化LGUクラスター開発事前評価調査(JICA)に従事。