The Nippon Foundation Fellowships for Asian Public Intellectuals


Toshiya Takahama 高浜 利也

高浜 利也

Toshiya Takahama
高浜 利也

アーティスト/
武蔵野美術大学
油絵学科 版画研究室
教授

http://profile.musabi.ac.jp/pages/2013074.html

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プロジェクトのテーマ

タイ現代芸術とその社会的背景の発達:タイ社会構造及び行動指針に見る芸術的イメージの源を分析する

プロジェクト概要

タイ現代美術の歴史は、スリパコーン大学の設立とともに始まった。本研究においては、この分野で起こった独特な変転をタイの社会構造と行動指針の観点に見られる社会変化とタイ現代芸術の間の交流を学ぶことによりシステム化することを目的とする。

研修国

タイ

自己紹介

近況

    2011年4月1日付で武蔵野美術大学 油絵学科 版画研究室 教授に着任しました。生活も、制作も、労働も、芸術も、教育も、社会もいろんなものが混ざった状態で何ができるか。今まで通りに日々の営為の照り返しとして、作品をつくり続けながら大学でも活動を続けたいと思います。

2009年の主な活動

  • ワークショプ『建築教室 皮膜とコミュニケーション』目黒区立美術館3月7日~22日
    “旅するまちなみ Community on the move/目黒”
  • 『落石計画(おちいしけいかく)第2期』展  8月1日~10日
    旧落石無線送信局跡 北海道根室市落石(おちいし)岬 
  • ワークショップ『夏休み こどもプログラム』 軽井沢 脇田和美術館8月13日~15日
    “旅するまちなみ Community on the move/軽井沢”

2008年の主な活動

  • 個展 「補遺/小出の家」
    (ギャラリーなつか/東京・2月4日~23日)
  • 落石計画・第1期ワークショップ 井出創太郎+高浜利也
    (旧逓信省落石無線局跡/北海道根室市落石岬・8月1日~10日)
  • ドローイング展 「落石計画」
    (日本橋高島屋ギャラリーX/東京・9月6日~21日)
  • 現在、コミッションワーク制作中 上海ヒルズ・10月グランドオープン
    (上海環球金融中心/上海)
  • 姫路市郷土作家展 
    (姫路市立美術館/兵庫県姫路市・8月15日~)
  • 日本大学芸術学部・(仮称)柳瀬荘黄林閣プロジェクト
    (国指定重要文化財 柳瀬荘 黄林閣/埼玉県所沢市・詳細未定)

2007年の主な活動

  • 「阿波紙・版画展」―阿波紙と6人のアーティスト」 
    (ギャラリーエス/東京)
  • 日タイ修好120周年記念事業 タイ王国・現代美術展 
    “Show Me Thai~みてみ☆タイ~” (東京都現代美術館/東京)
  • 名古屋市民芸術祭2007 “rooms” 
    (名古屋市民ギャラリー矢田/名古屋)
  • 東京藝術大学創立120周年企画 
    “伝統と現代―延承、演経、滲透 水、墨モノクロームの世界” 
    (台東区立旧坂本小学校)
  • 越後・妻有 大地の祭り2007 ワークショップ“こころの家”
    (小出の家/新潟県十日町市)
  • Community on the move / 長久手
    (愛知県立芸術大学/愛知県)
  • “アジア地域における版画文化と版画教育の現状”
    (武蔵野美術大学出版)において「タイ現代美術の展開―版画をめぐって」を執筆
  • “Art on the Coffee Table” (ARDEL GALLERY/Bangkok)

2007年まで

2006年10月にフェロー期間を終えて帰国後、あけて1月から本格的に東京での制作活動を再開しました。2007年半ばから2008年にかけての美術館やギャラリーでの展覧会の予定がつまってきましたのでそろそろ具体的にそれぞれの展示内容のプランを固め始めているところです。

阿波紙という四国・徳島の和紙の産地より依頼を受け、新作の版画作品を制作しながら楮、三椏、雁皮などをベースとしたあらたな和紙の開発を現地、徳島の技術者や紙漉き職人の方々とともに行っています。 近年、国内産だけではまかないきれない楮などの和紙原料の不足分をタイやラオスで調達しているそうですが、実際の微妙な紙漉き技術の問題等で現地での正式な生産(現地化した紙漉きやクラダート・サと呼ばれるタイ紙は多く存在します)は行われていないのが残念です。和紙を作品の支持体として使うことを希望するタイ人作家、美術学生が多くいる実情を知る身として何とかタイで廉価に入手可能な方法が出来ないかを探っています。(依頼された目的からは逸脱しますが)このルートを近い将来、確立することも今回の和紙プロジェクトの私の密かな目標です。

2006年に参加した越後・妻有アートトリエンナーレ2006での空家プロジェクトで制作した「小出の家」は恒久設置作品として現地で今後も観覧可能になるそうです。新潟県十日町市方面にお出かけの際は是非お立ち寄りください。今回の第3回で終了予定だったこのトリエンナーレも各方面の反響の大きさを受け、2009年以降、次回も開催される見通しになったそうです。(添付写真/小出の家・外観と内部)

2007年3月末に武蔵野美術大学版画研究室の"アジアの版画"というテーマの共同研究事業を総括する冊子が同大から出版されます。日本、韓国、台湾、中国、タイなどをはじめとするアジアの版画を中心とした近現代美術に関する論文集ですが、タイ担当としてシラパコーン大学のヤナウィット氏、ピシュヌ氏との共同研究の成果として私も寄稿しています。興味のある方はご連絡くだされば冊子をお送りいたします。

制作活動の傍ら、2007年度4月よりあらたに日本大学芸術学部、東北芸術工科大学、愛知県立芸術大学で非常勤講師として講座を持つことになりました。特に日大芸術学部とのかかわりが大きくなり前述の和紙や越後妻有など、さまざまなプロジェクトを学生とともにすすめてゆくことになります。