Yoshiko Shimada 嶋田 美子

プロジェクトのテーマ

「箪笥の中の骨ー家族の秘密」
家族という社会の最小単位の中での秘密を、個人のプライバシーを守りながら公にす ることによって、公的な建前の「アイデンティティ」とは違う、声にならない声から なる「アイデンティティ」を模索する。

プロジェクト概要

API以前、04年からこのプロジェクトは東京、ソウルで行われた。具体的には箪笥(その地域の職人さんに作ってもらう)の中の引き出しの一つ一つ にこれまで採集した「家族の秘密」をビジュアル作品化して置く。観客は引き出しの中の他人の秘密を覗き見、自分の家族の秘密をブース内で書いて 箱に入れる。作家はこの秘密の中からまた新たな作品を作り、箪笥に入れる。各地域の社会的背景を観客と語り合うワークショップを設ける。地域の美術学部の学生と秘密をテーマにした作品を製作する。

研修国

フィリピン・タイ・インドネシア

自己紹介

2015年、3年超しの博士論文（「現代思潮社・美学校ー1960年代末の芸術と政治の交差点）が英国ロンドンのキングストン大学に受理されました。外部審査は元森美術館館長のデビッド・エリオット氏でした。
2013年11月には「Anti-Academy」と題した1960年オルタナティブ芸術教育（美学校含む）の展覧会を英国サウサンプトンで企画し、2015年はスエーデン在住の日本人作家、中島由夫の展覧会を東京で企画、ともにカタログを出版することができました。
2015年はUCLAで中島についての発表、また、松澤宥、ヨシダヨシエのアーカイブ整理と60年代芸術研究に没頭する日々が続く予定です。