The Nippon Foundation Fellowships for Asian Public Intellectuals


Michiko Sugawara 菅原 道子

菅原道子

Michiko Sugawara                  
菅原 道子

翻訳家

プロジェクトのテーマ

農村の食糧安全保障における農村リーダーとNGOの役割・可能性について
―インドネシア・スマトラ島を例にして―

プロジェクト概要

インドネシア・スマトラ島に焦点を当て、農村の食糧安全保障における農村リーダーとNGOの役割と可能性について調べ、またリーダー達のネットワークを構築することを目的とする。まず、スマトラ島の農村地域リーダー、NGO職員、農民団体のリーダーを集めて、世界の食糧・エネルギーとスマトラ島農村の今後についてのフォーラムを開き、学びの場とネットワーク構築の場を作る。また、3つの村を例に取り、農村リーダー、地域の団体や国際NGOが食糧安全保障のためにどのような役割を果たしているのかを調べる。

研修国

インドネシア

自己紹介

 大学での調査研究や出版社での渉外実務を通して、国内外の農村の現場に赴き、村の鍵となる人達に会い、村人の視点から生きた情報を集めるフィールドワーク方法を試みてきました。前所属の学校法人アジア学院では、アジア・アフリカ・太平洋諸国から来る学生の選考、また各地で活躍する卒業生のネットワーク作りに携わった後、海外駐在員として、インドネシアにて海外研修・スタディツアーの企画運営や現地NGOの活動支援を行いました。

 APIフェローとしては、インドネシアのスマトラ島にて、農村リーダーや農村地域で活動するNGOが果たすべき役割について調査し、またNGOフォーラムを企画しました。フォーラムは現地NGOのネットワーク構築につながり、効率的で効果的な活動には、地元政府や海外支援団体と対等な協力関係を結ぶことや、NGOの運営体制を持続可能にしていくことも重要であることを学びました。

 各国の農村での活動を進める中で、国際農業政策や大量消費主義が農村の生活に影響を与えている現状を目の当たりにし、自由貿易協定が進む中で農民のリジリエンスはいかにして発揮出来るのか、アジア各国(インドネシア、タイ、日本)における有機農業の可能性について、インドネシア・タイのAPIフェローと日本の写真家と共にAPI共同研究を行う予定です。