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Kohei Watanabe 渡辺 浩平
プロジェクトのテーマ
マレーシア都市廃棄物の3R可能性
プロジェクト概要
近年重要性が認識されてきた「ごみ管理の優先順位」の観点から、マレーシアの都市廃棄物のどれだけが発生抑制、再使用、再利用が可能かを明らかにすることが、このプロジェクトの目的です。現在どのようなリユーズやリサイクルの機会があるのかを把握するとともに、過去に世界の他の場所で分析を行った経験を生かして、マレーシアでもごみの詳細な組成調査を行います。
プロジェクトの一貫として、市民の意識啓発を目的としたイベントも企画します。上記調査の結果の他、環境をテーマにした漫画作品の展示等を行います。
研修国
マレーシア自己紹介
私はごみ問題に関心があって、大学(工学部衛生工学科)に入学しました。それ以来、場所や専攻は変りましたが一貫して廃棄物の研究をしています。社会の発展に伴いごみが増加すると、初期の段階ではまずそれを収集する体制とごみを受け入れる施設を整備する必要がありますが、次第に、不要物として排出されたものを材料として再利用するといった対応や、不要物の発生自体を少なくする努力が必要になってきます。ごみを研究することは、その社会における物質の流れの望ましいあり方を考えることにつながってきます。理想像を描きそれに近づけるためには技術と社会制度の両面からのアプローチが必要です。
私の研究テーマは不要物の発生段階に着目したものが多いです。まずごみの量や中身などその実態を明らかにしようということです。量に関しては日本やイギリスでごみを担当する地方当局ごとの統計の分析を行いました。また1台1台の収集車が集めてきたごみの量と収集区域の特性との関係の分析もしています。質(中身)に関しては、ごみをその材質だけでなくその用途や消費活動に着目した非常に詳細な組成調査を、日本の数都市、ケンブリッジ(英)、フライブルグ(独)、オーフス(デンマーク)、などで行いました。これによって、ごみの中の何が減ら せそうかとか、住民のごみ分別の徹底度合が分かり、政策策定に活かすことができます。このような経験をもとにクアラルンプール地域でのごみを巡る実態を少しでも明らかにできたらよいと思っています。