APIセミナー
講演者: ディッキー・ソフィヤン
ディッキー・ソフィヤン氏は日本財団アジア・フェローシップ(通称APIフェローシップ)のインドネシア出身の第7期フェロー。現在京都大学東南アジア研究所を拠点として、日本で研究活動中。博士号を持つ同氏の著書には、「イスラム教徒が聖戦に参加する理由:インドネシアとイランにおけるイスラム信仰の概論」(2007):ATFプレス及びミザン社の共同出版がある。
サウンド・オブ・サイレンス
9.11事件と対テロ戦争へのイスラム穏健派の反応
9.11テロ事件で、本当に世界は変わったのか?それとも、イスラムやイスラム教徒に対する従来からの否定的なイメージを確認するだけだったのか?もし後者であるなら、広く持たれている否定的なイメージ、表現、感じ方によって、イスラム教徒と「他者」との関係がどのように、そしてどの程度変わってきているのだろうか?
9.11事件とその後の対テロ戦争に関する論争のなかで、なぜイスラム穏健派は「沈黙する多数派」となってしまったのか? いわゆる「イスラムのテロ」が増加し、イスラム教そのものの「ハイジャック」が起きている今、東南アジアのイスラム穏健派は、現在起きている世界的な問題に対してどのような立場をとっているのだろうか?本セミナーでは、このような疑問に答えることが期待される。
日時:
2008年4月8日(火)
場所:
日本財団ビル2階 第3、4会議室