日時:2016年5月14日(土)13:00~18:00、15日(日)9:00~12:00
会場:京都大学稲盛財団記念館大会議室
上記の日時と場所で、本事業と日本ビルマ研究会が共催する「2016年ビルマ研究会」が開催されました。本研究会の目的は、毎年開催されている「ビルマ研究会」を東南アジア研究所で開催することにより、日本におけるビルマ(ミャンマー)研究の発展に貢献し、また、東南アジア研究所の新興ASEAN諸国研究の国内拠点としての機能を強化することでした。会場の提供だけでなく、本事業から若手報告者のために旅費の支援を行いました。報告内容は下記にあるとおり、考古学、経済学、政治学、文化人類学、哲学等、多岐にわたりました。5月14日は62人、翌15日には47人が出席し学際的な観点から活発な議論が交わされました。
5月14日(土)
【第1セッション】
魚津知克(大手前大学史学研究所)白石華子(京都大学大学院)
「シュリークシェートラ遺跡周辺の遺構現状調査概報―ユネスコ世界遺産登録後の課題―」
菊池泰平(大阪大学言語文化研究科)
「パンロン会議における「民族団結」とは何か?-シャン・ソーブワーの立場からー」
土橋泰子(フリーランス)
「ナガという少数民族─伝承民話を中心に─」
【第2セッション】
根本敬(上智大学総合グローバル学部)
「ビルマ統治法下(1937-48)のインド人移民制限をめぐる植民地政府の対応―ナショナリズムとのせめぎあいの中で」
久保公二(アジア経済研究所)
「ミャンマーの輸出入企業は、なぜ銀行で両替しないのか:企業サーベイによる検証」
伊野憲治(北九州市立大学)
「2015年ミャンマー総選挙とその後」
5月15日(日)
【第3セッション】
藤原敬介(神戸市外国語大学)
「タマン人とその言語」
髙橋昭雄(東京大学東洋文化研究所)
「コーカンのドッカ」
【第4セッション】
Dr. San Tun (Dagon University)
“The Concept of Man in Myanmar Philosophical Thought”
原田正美(元留学コーディネーター)、松尾寛子(神戸大学大学院)
「ミャンマーの高等教育と日本留学の現状」