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ごあいさつ

代表清算人挨拶

昭和50年に財団法人「アジア研究協会」が設立されました。アジアとの経済的、国際的な交流が深まるなか、アジアに関する学問は依然として欧米の学問の輸入や欧米との交流に偏して、アジア、特に現代アジアの学術交流・調査研究が著しく不足していました。

この状況を憂慮した東京大学と京都大学の教授有志が、国際関係論の衛藤瀋吉教授と経済学者の市村真一教授を中心に、アジア研究者の養成に貢献するべく、全国の財界の協力を得て設立したものです。1960年代の高成長をへた直後とはいえ、日本経済は決して豊かではなく、大学紛争はなお火種をくすぶらせていた時代でありましたが、経済界の有力な各社の協力により基金1 億円を得て、奥田東・京大元総長を理事長に、茅誠司・東大元総長を会長に正式に認可されたのは、19753月でした。それから細い糸のような活動ですが、途切れることなくそれなりに一定の成果を上げ、平成223月には設立35周年を振り返っての記念講演会を主催しました。

そして財団法人アジア研究協会は、平成2441日をもって財団法人から公益財団法人へ移行認可されました。新しい公益財団法人アジア研究協会は財団法人アジア研究協会の設立趣旨の精神を受け継ぎ、現代アジアの調査研究の促進とアジア研究者の養成に貢献していき、我国を含めたアジア地域の学術・科学技術の振興及び国際交流による友好関係の構築と人材育成に傾注してまいりました。


その中で、少ない資金で効果的にアジア研究の振興に役立てるかということをいろいろ検討してまいりました。しかしながら、事業内容の割には嵩む事務経費などを考慮すると、類似の目的で活動する公益財団も増加していることにも鑑み、同じ趣旨の公益財団に基本金を寄託することしか道がないという結論に至りました。幸いに受け入れにあたってベストと考えられる寄託先も見つかり、今後の行く末を託すことができる目途も立ちましたので、一応平成28331日をもって公益財団法人アジア研究協会を解散することとなりました。

解散登記が完了とともに、今後は公益財団法人としての活動を終息し、代表清算人(公益財団法人代表理事が就任)のもとで清算人・評議員による残余財産処分に係る決定ならびに清算事務終了時の決算報告作成・承認などの手続きを進めていくこととなります。

皆様の一層のご理解とご支援をお願いする次第であります。

平成2841
代表清算人 立本 成文
(京都大学名誉教授)


(会計等資料欄に解散、清算人および代表清算人選任に関する議事録を掲載しております)