基盤研究(A)

ユーラシア大陸辺境域とアジア海域の生態資源をめぐるエコポリティクスの地域間比較

研究代表者:山田 勇
期間:2011−15年度

概要:
 ユーラシア大陸は沿岸部が急速な発展を示す一方で、内陸部は発展から取り残されています。一方、アジア島嶼部においてはボルネオやスマトラなどの大島部分の巨大な資源は戦後、またたくまに撹乱されました。しかし、多くの小島部では、昔からの伝統的な資源管理が行われ、持続的な生活が営まれています。こういった中で、中国の動きは重要です。香港は、長くユーラシア大陸山地資源と東南アジア南海物産の集積地として交易の中心になっていましたが、今はそれに上海、広東などの巨大都市が加わり、政府の西部開発のスピードも増して、内陸も大きく変化し、その影響はモンゴル、旧ソ連圏の国々に及んでいます。研究では、こういった状況の中で、いかに人々が生態資源を中心に生活を組み立てているかを現場で捉え、それが国際的なとりくみにいかに反映されているかを8人の研究者が調査しています。

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