基盤研究(A)

東南アジア農山漁村の生業転換と持続型生存基盤の再構築

研究代表者: 河野 泰之
期間:2010-13年度

概要:
今日の人類社会が普遍的な規範とする生産の効率化という発想を相対化し、変動する自然環境や予測不可能な統治体制や市場経済のもと「いかに生存するか」という発想の強化を目指す持続型生存基盤パラダイムを、東南アジア農山漁村社会にダウンスケーリングし、個々の地域社会における持続型生存基盤とは何かという問いに答えることを目指します。そのために、東南アジア農山漁村における生業転換に注目します。東南アジアは、過去数10年間、地域紛争を乗り越え、社会インフラを整備し、商品経済を積極的に導入し、近代的なガバナンスの導入に努めてきました。旺盛な経済活動が森林や生物資源などの急速な減少・劣化を招いたが、同時に国際的な環境ガバナンスも普及しつつあります。このような大きな変動の中で、主としてラオスやベトナムの大陸山地部とタイやインドネシアの沿海域を対象として、地域の人々がどのように生存してきたのかをregimeとresilienceをカギ概念として検討します。

 

水田に広がるバナナ園(中国雲南省・西双版納)

水田に広がるバナナ園(中国雲南省・西双版納)

漁民グループが導入した定置網(タイ東部・ラヨン県)

漁民グループが導入した定置網(タイ東部・ラヨン県)

 

 

 

 

 

 

 

 

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