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東南アジア研究所・農学研究科とマレーシア森林研究所との学術交流協定を締結しました

東南アジア研究所・農学研究科とマレーシア森林研究所との学術交流協定を締結

京都大学東南アジア研究所と同農学研究科は7月3日、マレーシア森林研究所(FRIM)との共同研究を加速するため、FRIMの上部組織であるマレーシア林業研究開発委員会(MFRDB)と学術交流協定(を締結しました。今後は、熱帯林における水・物質循環の調査、森林利用・管理が地域社会に与える影響の評価などをとおして、森林環境の研究とそれに伴う人的交流を更に進める予定です。

京都大学とFRIMとの交流の歴史は、農学研究科を中心に45年前にまで遡ります。1970年頃、FRIMと京都大学、大阪市立大学などが、文部科学省の国際生物学事業計画(IBP)の一環として、マレーシア・パソ保護林を調査し、東南アジア熱帯雨林の生産力を初めて明らかにして以来、協力して熱帯林生態学の発展に貢献してきました。本研究所でも1969年から山田勇名誉教授らとの交流が始まり、現在は伊藤助教がパソ保護林において、二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素の温室効果ガスの動態調査や森林内外の水質調査を行っています。

今後、熱帯林の伐採・利用といった環境負荷に及ぼす社会経済的な背景などの評価がより重要になると考えられることから、社会科学も含めた学際的アプローチを得意とする当研究所が加わり、協定を結ぶこととなりました。

本協定は、Dato’ Dr Abd Latif Mohmod FRIM所長、宮川恒 農学研究科長、河野泰之 東南アジア研究所長が署名し、Dr Siti Aisah Shamsuddin FRIM生態水文学部門長、谷誠 農学研究科教授、松林公蔵 東南アジア研究所副所長が証人となり、2014年7月3日付けで締結されました。

署名式には、FRIM側10名、京都大学側8名が参加し、FRIMのAbd Latif所長のスピーチ、農学研究科の谷誠教授のスピーチ、署名式が和やかな雰囲気の中で行われました。

写真1:署名式の様子左から、Dr Khali Aziz Hamzah FRIM技術部門長、Dr Siti Aisah Shamsuddin同生態水文学プログラム長、Dr Ismail Harun同森林環境学部門長、Abd Latif同所長、農学研究科 谷誠教授、同 北島薫教授 (前列)同 小杉緑子助教、同 鎌倉真依 JSPS特別研究員、Marryanna Lion FRIM研究員、(後列)東南アジア 研究所 伊藤雅之助教、農学研究科 奥村智憲研究員、(独)森林総合研究所 高梨聡 主任研究員、同 野口正二 水資源利用担当チーム長

写真1:署名式の様子左から、Dr Khali Aziz Hamzah FRIM技術部門長、Dr Siti Aisah Shamsuddin同生態水文学プログラム長、Dr Ismail Harun同森林環境学部門長、Abd Latif同所長、農学研究科 谷誠教授、同 北島薫教授 (前列)同 小杉緑子助教、同鎌倉真依 JSPS特別研究員、Marryanna Lion FRIM研究員、(後列)東南アジア研究所 伊藤雅之助教、農学研究科 奥村智憲研究員、(独)森林総合研究所高梨聡 主任研究員、同 野口正二 水資源利用担当チーム長

(文責 伊藤 雅之)

学術交流協定 (Memoranda of Understanding) »

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