【受賞】第11回日本文化人類学会賞を清水展(教授)、奨励賞を佐藤若菜(連携講師)が受賞しました。
第11回日本文化人類学会賞を清水展教授、奨励賞を佐藤若菜連携講師が受賞しました。
5月28日(水)授賞式での写真 左から佐藤若菜 (連携講師), 清水展 (教授)
第11回日本文化人類学会賞・日本文化人類学会奨励賞の授賞について
本学会では、2005年度以来、文化人類学会員による研究活動を活性化させることを目的とし、優れた業績をあげた会員に対して「日本文化人類学会学会賞」と「日本文化人類学会奨励賞」とからなる学会賞を授与してきました。 日本文化人類学会学会賞は、「日本文化人類学会会員による研究活動の活性化のために、会員の中から近年の研究活動において著しく優れた業績をあげた者を原則として1名選出し授与する」(「日本文化人類学会学会賞選考規則」)ものです。受賞者の選考においては、学会賞選考委員会に対し、まず評議員会が投票によって複数の候補者を推薦します。次いで学会賞選考委員会は、それらの候補者の中から1名の候補者を選考して理事会に推薦します。理事会は、学会賞選考委員会からの推薦に基づき、投票によって受賞者を決定します。
他方、日本文化人類学会奨励賞は、「日本文化人類学会の若手研究者による研究活動の活性化のために、過去2年間に、研究活動においてもっとも優れた業績をあげた若手研究者を原則として1名選出し」、授与するものです。原則として対象論文掲載時に満35歳以下の会員を受賞資格者とします(ただし、年齢制限については研究歴を考慮します)。受賞者の選考においては、過去2年間の学会誌『文化人類学』およびJapanese Review of Cultural Anthropologyに掲載された論文の執筆者のうち、受賞資格者の中から、学会賞選考委員会がもっとも優れた者を原則として1名選考して理事会に推薦し、その推薦を受けた理事会の投票によって受賞者を決定します。
受賞にあたってのコメント
- 受賞講演会では「「出来事の」から「応答する」人類学へ:フィールドワークと民族誌のあいだの長い道の歩き方」と題してお話しました。文化人類学の基本は、長期のフィールドワークをして民族誌を書くことにあります。その長い旅の途中で、フィールド(調査地)で、そしてホーム(日本)で、相手からの呼びかけに誠実に応えましょう、そこにある問題・課題に積極的に取り組みましょう、逃げずにコミットしてゆきましょう、と主張しました。
東南研に移ってきて10年近くが経ちました。そのあいだに、知らず知らず、自身の人類学をするスタイルが大きく変わってきました。実践的で、そのためにおのずと学際的になってゆきました。東南研の研究環境と同僚からの刺激のおかげです。ありがとう。(清水展) - 今回選んでいただいた論文が完成するまで、ASAFASやCSEASの先生・研究員・学生の方々より、多くのコメントをいただきました。このような研究環境にいたからこそ、様々な気づきがあったのだと思います。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。(佐藤若菜)