所属部門:地域研究情報ネットワーク部
職 名:連携研究員
専門分野:
E-Mail:nshimada[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
個人WEBページ:
研究概要:
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村や集落がひとつの単位となって祭祀を司り、信仰する聖地、つまり村落の鎮守となる聖地は世界中に普遍的にみることができる。特に、マダガスカル、オセアニア、東南アジアからユーラシア大陸東部にかけての地域で、それらは顕著にみられる。これらの聖地は村落の形成とほぼ同時に造りだされ、地域ごとに独自の手法で維持されてきた。しかし、社会秩序の変化やライフスタイルの変化等、様々な影響の下で信仰のあり方や聖地の社会的役割は変化している。本研究の目的はこれら聖地の社会的・空間的変容を明らかにすることである。その過程の中で、今後、聖地は地域社会の中でどのような意味をもち、どのように展開していくのかについて言及したい。具体的な地域は、岡山県英田郡西粟倉村、滋賀県野洲川流域(守山市)、インドネシアである。日本の中山間地域、平野(都市部)、東南アジアの地域社会における聖地の観察と比較と通じて、研究を進めたい。同時に、それぞれの地域において、研究の成果を地域社会の様々な活動に還元する方策を検討する。