所属部門:政治経済相関研究部門
職 名:教授
専門分野:地域研究、政治学
E-Mail:okamoto [at] cseas.kyoto-u.ac.jp
個人WEBページ:
研究概要:
- フィリピン、タイ、そしてインドネシアでは民主化のみならず、分権化も進んできた。それに伴い、地方政治の質的変化が顕著になりつつある。本研究は、その変化について比較の視点から分析する試みである。
- 東南アジアの政治学的研究ではもっぱら国政レベルの研究が多く、また、地方政治研究も増えてきているが、都市政治という視点を用いた研究は少なく、首都の地方政治研究はフィリピンのマニラ研究を除けば非常に少ない。本研究では、おもにジャカルタ、マニラ、バンコクの三首都について、制度的特徴を踏まえて、それぞれの地方政治の特徴を浮かび上がらせることを目的としている。
- マレーシアとインドネシアを中心にアブラヤシ農園の拡大が急速に進んでいる。本研究は、その拡大について、どのようなディスコースが行われているのかを中心に分析を行っている。
著 書:
著者名 | タイトル | 年月 |
---|---|---|
岡本正明 | 暴力と適応の政治学:インドネシア民主化と地方政治の安定 | 2015 |
京都: 京都大学学術出版会 | ||
岡本正明 | 「ユドヨノ政権の10年間:政治的安定・停滞と市民社会の胎動」 | 2015 |
『新興民主主義大国インドネシア――ユドヨノ政権の10年と2014年選挙――』(ジェトロ・アジア経済研究所). 川村晃一・東方孝之編著. 東京: ジェトロ・IDE 159-184 | ||
Ota Atsushi, Okamoto Masaaki and Ahmad Suaedy eds. | Islam in Contention: The Rethinking of Islam and State in Indonesia. | 2010 |
Jakarta: CSEAS, CAPAS and Wahid Institute. x+468p | ||
Okamoto Masaaki and Abdur Rozaki eds. | Kelompok Kekerasan dan Bos Lokal di Indonesia Era Reformasi | 2006 |
Yogyakarta: IRE Press. xxii p.+161p. |
論 文:
著者名 | タイトル | 年月 |
---|---|---|
岡本正明 | 民主化したインドネシアにおけるトランスジェンダーの組織化と政治化、そのポジティブなパラドックス」『イスラーム世界研究』第9巻、231-251ページ | 2016 |
イスラーム世界研究, 第9巻, 231-251 | ||
Okamoto Masaaki and Honna Jun | Introduction: “Local” Politics in Jakarta: Anomaly from Indonesia’s Local Politics? | 2014 |
Journal of Current Southeast Asian Studies, Vo. 33, No. 1, 3-6 | ||
Okamoto Masaaki | Jakartans, Institutionally Volatile | 2014 |
Journal of Current Southeast Asian Studies Vo.33, No.1, 7-28 | ||
岡本正明 | 「インドネシアにおけるイスラーム主義政党の脱モラル化」 | 2014 |
小杉泰編『環インド洋地域における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター・同附属現代インド研究センター)、75-86頁 | ||
岡本正明、砂原庸介、籠谷和弘、永井史男、ワフユ・プラスティアワン | 「インドネシア地方自治体エリートサーベイ調査」 | 2014 |
『法学雑誌』(大阪市立大学)第60巻第2号、1−40頁 | ||
岡本正明 | 「環境にやさしいアブラヤシ農園というディスコースの誕生:インドネシアのアブラヤシ農園拡大戦略から」 | 2014 |
『地域研究』14巻1号、238-263頁 |
研究プロジェクト :
研究プロジェクト名 [助成機関] |
研究代表者 | 期間 |
---|---|---|
東南アジアの次世代型成長メカニズムの萌芽とその政治経済学的課題 基盤研究(B) |
三重野 文晴 | 2013 - 2016 |
研究概要: ASEAN の先発諸国では、輸出工業化による成長が相当の成功を収める一方で、そのメカニズムに限界が現れつつある。その中で、労働・人口面の構成の変化、資本・金融面の余剰化を背景に、消費・投資の循環のあり方が再編される契機が生じている。生まれうる新しいメカニズムは、この地域で次世代の成長を担う可能性のある環境整合型技術発展と関係を持つであろうし、その結果生じる社会的利害対立の調整の問題と、整合的でな [ Read More ] |