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「京都大学 ASEAN拠点」開所式

2014/06/28 @ 4:30 PM - 5:40 PM

asean20140628_poster日時: 2014年6月28日(土)
場所: Hotel Grand Millennium Sukhumvit、タイ・バンコク
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言語: 英語

プログラム:
13:30–14:00 Registration
14:00–15:35 Symposium: “Kyoto University in ASEAN — Past, Present, and Future”
15:35–16:30 Coffee Break and Poster Session
16:30–17:40 Opening Ceremony
17:40–18:00 Break
18:00–19:30 Reception Dinner

京都大学アセアン・センター@バンコク開所式

京大の松本総長、三嶋・吉川・小寺理事、森国際機構長らとともにリボン・カット

(写真1) 文部科学省の土屋定之審議官と京大の松本総長を囲み、左から小寺・吉川・ 三嶋理事、日本大使館伊澤公使・森国際機構長・スッチャリッ トKUC会長(チュ ラロンコーン大学准教授)

 2014年6月28日に、京都大学アセアン・センター・バンコク事務所の開所式が執り行なわれました。事務所の正式名称は、Kyoto University ASEAN Centerで、住所は Rm. 3925, 9F, BB Tower です。アソック大通りに面しており、BTSのAsok 駅から徒歩7〜8分です。東南アジア研究所の連絡事務所にも近く、歩いて3,4分です。

 開所式は、まず、10時半から同事務所のリボン・カット・セレモニーと、内覧会がありました。セレモニーは、文部科学省の土屋定之審議官(事務次官に次ぐNo.2ポスト)を主賓に迎え、京大の松本総長、三嶋・吉川・小寺理事、森国際機構長らとともにリボン・カットしました(写真1)。

 昼には、同じアソック通りに面した グランド・ミレニアム・スクンビット・ホテルで、京大タイ人同窓会(KUC- Kyoto Union Club)と、総長をはじめとする京大執行部役員と教職員との懇親パーティーがあり、双方から30人以上の参加者がありました。

 アセアン・センターの開所式典は、同日の1時半から、同ホテル4階の大ホールを会場として、まず記念の学術シンポジウム”Kyoto University and ASEAN: Past, Present, and Future”で始まりました。東南研の速水副所長がトップバッターで登場し、”Tackling Urgent Issues through Interdisciplinary Research and Nurturing ASEAN-Kyoto Networks in Southeast Asian Studies” pdf_24と題する報告をしました。研究所の歴史と現況を中心に手際よく明快にまとめられていて、京大のアセアンとの関係の深さ長さがよく分かりました、と好評でした(写真2)。

 シンポジウムのあいだのコーヒー・ブレークの時間を活用し、別室で文科省の土屋審議官、荒川敦史企画官(科学技術・学術政策局 国際 戦略室)白石隆政策研究大学院大学(GRIPS)学長、小寺理事、宮川農学研究科長、藤井地球環境学堂長らとともに、河野所長と清水も参加して情報・意見交換の場を持ちました。文科省としては、アセアンとのいっそうの学術交流と、より総合的な関係構築を図るために、大学側からの提言や働きかけを期待しているとの発言がありました。なごやかで率直な意見交換は30分以上続き、アセアン・センターの今後の活動方針について幾つかの示唆や助言を得ることができました。東南アジア研究所とも直接間接に関わる動きが、これから京大本部のイニシアチブで生まれてくる可能性がありそうです。

 引き続き、4時半から開所式典が行われ、三嶋国際担当理事の開会あいさつ、松本総長の歓迎スピーチとアセアンに関わる京大のアジェンダ説明、そして来賓6名の方からの祝辞をいただきました。その後、柴山守アセアン・センター長(京大名誉教授で東南研の先輩です)が、京大の紹介とセンター設置の趣旨、とりわけそのビジョンとミッションについてパワーポイントを使いながら説明しました。8人のノーベル賞受賞者を出している研究大学として、アセアンとの緊密な協力関係をとおして、最先端の研究を推進してゆくことがいちばんの目的と明言されました。

 開所式の会場となった大ホール横のスペースを活用して、各部局がアセアン各国の大学・研究機関と連携・協力・共同で進めている調査・研究・教育活動についてのポスター展示がありました。学術シンポジウムで大型プロジェクトの紹介等の報告をした8つの部局を含め、十数の部局が紹介ポスターによって活動紹介をされ、京都大学全体としてのアセアンとの関わりの深さを実感させるものとなっていました。

 開所式には、大学間交流協定、部局間交流協定を結んでいる機関を始め、アセアン各国の大学関係者や研究機関、在タイ日本大使館、文科省、ADB、JETRO、在タイ民間企業などからご参加いただきました。参加者の総数は、当初の予想を上回り200名を超えました。日本、タイの他、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ブルネイ、ラオス、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、イギリス等合計12カ国の研究・教育機関の長や代理の方々です。(大学関係では、チェンマイ大、カセサート大、シラパコーン大、ハサヌディン大の各学長、チュラロンコーン大、キング・モンクット大、マヒドン大、ベトナム国家大、フエ大、ハノイ理工大の各副学長、ミャンマーの教育担当副大臣など)。

懇親パーティでの乾杯

懇親パーティでの乾杯

 式典の終了時に全体の集合写真を撮り、引き続き、夜の懇親パーティーに続きました。(写真3)式典の熱気の余韻が漂うなか、パーティーも華やかに、賑やかに盛り上がり、終了時間の7時半を1時間近く超えて続きました。

 また、式典の前日27日の午後2時からは、上述のホテルで記念のプレ・シンポジウム”Research Collaboration between ASEAN and Kyoto University: Exploring New Horizon in Collaborative Programs”が開催されました。吉川研究担当理事の開会あいさつの後、北川宏(理学研究科教授)総長補佐が”Functional Materials on the Basis of Element Strategy”と題された基調講演をされました。その後3時から6時まで4つの分科会に分かれ、その一つの”Area Studies Session: Environment and Society”では、小林知准教授が司会、河野所長が開会あいさつ、そして清水が討論者として参加しました。

 京都大学アセアン・センターの開設は、3月初旬から動き始めました。東南アジア研究所では、国際担当の三嶋理事から正式な書類による依頼を受け、その開設のために全面協力をしてきました。4月の上旬に、柴山センター長、園部太郎URA、藤永澄夫・研究国際部研究推 進課総務係が着任して以来、連絡事務所1階の執務室を開設準備室として提供し、電話、Fax,インターネット、公用車等の利用・便宜供与をしています。準備室のスタッフは、開所式までの1ヶ月余のあいだ、土日もなくほぼ終日、仕事をしていましたから、昼食と夕食も一緒に食べています。それが京都大学のアセアンとの連携・協力のありかたについて、情報共有と意見交換のための場となっています。今後も、緊密な関係を保ちながら、2つの事務所があることの相乗効果を最大限に活かして、京都大学のアセアン学術連携を拡充してゆきたいと願っています。

式典の終了時に全体の集合写真を撮り、引き続き、夜の懇親パーティーに続く

(写真3) 式典終了時の集合写真

リボン・カット・セレモニーの後、NHKのインタビュー取材に応える松本総長。

リボン・カット・セレモニーの後、NHKのインタビュー取材に応える松本総長。

戦い済んで、日が暮れて、なお: 東南アジア研究所・バンコク連絡事 務所内に設けられたアセアン・センター設置準備室で。開所式の後も、なお残務 整理に追われるスタッフ。

戦い済んで、日が暮れて。開所式の後も、なお、東南アジア研究所・バンコ ク連絡事務所内のアセアン・センター設置準備室で残務整理に 追われるスタッ フ(藤枝絢子URAと藤永総務係、後ろ姿は柴山センター長)

2014年7月4日 
文責・清水展(バンコク連絡事務所駐在)

詳細

日付:
2014/06/28
時間:
4:30 PM - 5:40 PM
イベントカテゴリー:
イベント タグ:

会場

Hotel Grand Millennium Sukhumvit
30 Sukhumvit 21 (Asoke) Road Klongtoey Nua, Wattana
Bangkok, Thailand
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