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第167回「東南アジアの自然と農業研究会」2014年10月17日(金)開催
2014/10/17 @ 4:00 PM - 6:00 PM
イベント ナビゲーション
●日時・場所
2014年10月17日(金)16:00~18:00
京都大学総合研究 2 号館 4 階 大会議室(AA447 ) http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
●話題提供者
小枝壮太 氏 (京都大学大学院農学研究科 助教)
●発表題目
東南アジアで激発するナス科作物のDNAウイルスによる被害
●発表要旨
新大陸原産のナス科作物にはトマトやトウガラシが含まれ,これらは世界中で栽培・利用されている重要な園芸作物である.東南アジアにはトウガラシを香辛料として食事に多用する国々があり,インドネシアでは温暖な気象環境の下,一年を通じて露地栽培が行われている.しかし,近年栽培圃場においてウイルス病の蔓延が起きており,生産上の大きな問題になっている.すなわち,一本鎖環状DNAをゲノムとして持つジェミニウイルスがトウガラシに感染して,果実の収穫量が激減している.生育初期に発病した場合には結実せず収穫がまったく見込めない.近年,ジェミニウイルスによる被害は日本においても急速に拡大していることから,インドネシアで起きていることは対岸の火事ではなく,対策を講じるための知見の収集が必要である.本発表ではスマトラ島北部における被害の実態を報告し,今後の取り組みについても紹介したい.
「東南アジアの自然と農業研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発表要旨、研究発表に関わる写真が掲載されていますので、ご覧ください。http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/seana/index.html