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第17回東アジア勉強会

2014/12/07 @ 1:30 PM - 6:30 PM

オープンな会ですので、みなさまのご参加をお待ちしております。
尚、場所等はHPでも確認できます。

https://sites.google.com/site/dongyamianqianghui/

日時:2014年12月7日(日)

場所:
京都大学 総合研究2号館 4階 第一講義室(AA401)
北口か西口よりお入りください。
会場(京都大学吉田キャンパス・百万遍キャンパス)までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access
キャンパスマップ(34番)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

プログラム:
13:00 開場
13:30 発表1:堀江 未央(京都大学大学院)

     「逡巡する女性たち-中国雲南省ラフ族女性における民族間遠隔地結婚」
14:15 討論
15:00 発表2:孫 潔(佛教大学)
     「棚田赤米の変遷に関する研究―中国雲南省元陽県を例として」
15:45 討論
16:30  休憩
16:45 発表3:西本陽一(金沢大学)
     「非キリスト教国家におけるキリスト教徒少数民族ー中国とタイのラフ族の事例から」
 
17:30 討論
18:15 終了

研究会終了後(18:30~)、懇親会をおこないます。こちらもご参加ください。
 
●発表1
 堀江 未央(京都大学大学院)

●タイトル
 「逡巡する女性たち-中国雲南省ラフ族女性における民族間遠隔地結婚」

●要旨
 1980年代以降の中国において、計画生育政策の進展とともに拡大する男女比の不均衡は、農村部に深刻なヨメ不足をもたらしている。そのヨメ不足を補うため、山東省や河南省などの男性が西南中国の少数民族地域に配偶者を求めるという現象が起こっている。先行研究において、遠方から配偶者を得る男性は、年齢や収入などの条件が悪いため出身地では配偶者を得られないものが多く、そのような男性に嫁ぐ女性もまた従属的位置に置かれることが指摘されてきた。本発表では、雲南省に居住するラフ族を対象に、このような遠隔地結婚が生み出す夫婦間の齟齬をラフの論理から読み解くことを目指す。ラフは、華南・華東地域への女性の婚出が顕著な民族のひとつであるが、近年では結婚を放棄して生家に戻るラフ女性も多い。結婚の継続を巡る女性たちの逡巡が、男性の「条件」の悪さだけではなく民族間の親族関係の差異に起因していること、そのような女性の逡巡のために、女性の生家において父母が娘の立ち位置を図りかねる現状を示す。

●発表2
 孫 潔(佛教大学)

●タイトル
 「棚田赤米の変遷に関する研究―中国雲南省元陽県を例として」

●要旨
 本発表では、中国雲南省元陽棚田地域における棚田の付加価値を高める事例に焦点を当て、これまで無名な在来米であった赤米がいかに有名なオーガニック米に変容してきたかのプロセスを紹介し、特に地元民がこの「棚田赤米ブーム」に対してどのように対応をしているのかを明らかにする。本発表は、棚田赤米を主な例とし、近年世界遺産地域における「遺産保全」と「地域経済向上」を両立させるという課題の可能性を、当地域においての一実践として提示することに主眼を置く。

●発表3
 西本 陽一(金沢大学)

●タイトル
 「非キリスト教国家におけるキリスト教徒少数民族:中国とタイのラフ族の事例から」

●要旨
自らが信奉する宗教と違う価値観が支配的な国家に暮らす少数民族はいかに暮らしているのか。本発表は、中国とタイのキリスト教徒ラフ族を事例に比較検討することを通じて、この問いに答えようと試みる。程度は異なるが中国においてもタイにおいてもキリスト教徒ラフ族は宗教的かつ民族的なマイノリティであるが、両国ともにおいて、宗教の問題はエスニシティや国民統合の問題と関わっている。本発表では、中国とタイの宗教政策および両国のラフ族教会を概観した後、民族意識および儀礼の面から、非キリスト教徒的な価値観が支配的な中国とタイに暮らすキリスト教徒ラフ族の経験を検討する。

 

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連絡先:佐藤 若菜(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程)
Email: w-sato [at] asafas.kyoto-u.ac.jp

詳細

日付:
2014/12/07
時間:
1:30 PM - 6:30 PM
イベントカテゴリー:

主催者

佐藤若菜