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第169回「東南アジアの自然と農業研究会」2015年2月13日(金)開催
2015/02/13 @ 4:00 PM - 6:00 PM
イベント ナビゲーション
●日時・場所
2015年2月13日(金)16:00~18:00
京都大学総合研究 2 号館 4 階 大会議室(AA447 ) http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
●話題提供者
藤田 幸一 氏(京都大学東南アジア研究所)
●発表題目
ミャンマー・モン州におけるパラゴムの生産・加工・流通構造―タイとの比較および相互作用を含めて
●発表要旨
ミャンマーで生産されたパラゴムの大部分は低品質のスモークト・シート(RSS)として買い叩かれ、ムセ経由で中国雲南省へ輸出されている。本報告は、古くからのミャンマー最大の産地モン州で行っている調査研究に基づき、その生産・加工・流通の実態を詳しく分析・報告する。ミャンマー最大の特徴は、政府がゴム部門を搾取するのみで、たとえばマレーシアやタイ政府が行ってきたような振興策を全くとってこなかった点にある。他方で、モン州から大量に出ている出稼ぎ労働者を通じて、タイの先進的なパラゴム関連の技術や制度すらも、地元農村では知られている。ミャンマーがにわかに「開国」を始め、自動車産業にとって戦略的に重要なゴム部門に対する海外企業家の注目も集まる中、現在の問題群はどう克服されていくのか、あるいはいかないのか。タイのスラータニーで行った簡単な視察調査も踏まえながら、考えたい。
連絡先;山中
yamanaka.yun[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
研究会WEBサイト:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/seana/index.html