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第21回東アジア勉強会

2015/10/17 @ 1:30 PM - 6:00 PM

日時:2015年10月17日(土)13:30-18:00

場所: 京都大学 総合研究2号館 4階 第一講義室(AA401)
北口か西口よりお入りください。
会場(京都大学吉田キャンパス・百万遍キャンパス)までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access
キャンパスマップ(34番)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

プログラム
13:30 開場
14:00 発表1:包茂紅(北京大学歴史学部教授、京都大学東南アジア研究所外国人研究員)
     「『一帯一路』建設と東南アジア」*中国語にて発表、日本語への通訳あり
15:00 討論

16:00 発表2:サランゴワ(株式会社カイクリエイツ・精神世界専門書店ブッククラブ回)
     「媒介者としてのシャマンとその治療―守護霊とのコミュニケーションから」
17:00 討論
18:00 終了

研究会終了後(18:30~)、懇親会をおこないます。こちらもご参加ください。

●発表1
包茂紅(北京大学歴史学部教授、京都大学東南アジア研究所外国人研究員)

●タイトル
「『一帯一路』建設と東南アジア」

●要旨
 2013年、中国国家主席習近平は、カザフスタン訪問にてシルクロード経済帯、インドネシア訪問にて21世紀海上シルクロードの建設を提起した。2015年のボアオ・アジア・フォーラムの際には、中華人民共和国国家発展改革委員会、外交部、商務部の3機関が共同で「シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロードを推進し共に構築する構想と行動」を発表した。ここでは、このプロジェクトの意義と構想を多方面から詳述しただけでなく、建設国・地域を特定し、政策全体の方向性も明確に示した。同時に、中央政府は、「一帯一路」建設の指導者グループを組織し、その一環としてアジアインフラ投資銀行を設立した。中国国内の地方政府は、これらの取り組みに対して積極的な態度を示しており、迅速な対応も見られる。東南アジアは、「一帯一路」の要となる結節点である。東南アジアにおける「一帯一路」建設の如何によって、このプロジェクト全体の明暗が大きく分かれるのだが、中国が提起した「一帯一路」建設に対する東南アジア各国政府の反応は、各々異なる。本発表では、歴史学の視点から、シルクロード精神の展開を分析する。「一帯一路」建設の時代背景に加え、東南アジア各国の反応とその主な問題点等について検討する。

●発表2
サランゴワ(株式会社カイクリエイツ・精神世界専門書店ブッククラブ回)

●タイトル
「媒介者としてのシャマンとその治療―守護霊とのコミュニケーションから」

●要旨
 近年、内モンゴル東部に位置するホルチン地方では、シャマニズムが盛んである。シャマニズムの再活性化における主な特徴は、
1)シャマンの数の増加
2)非世襲型シャマンの増加
3)シャマンによる治療の種類と回数の増加
3)シャマンが取り仕切る儀礼の増加
4)シャマンの守護霊の数の増加
5)シャマンの守護霊の多様化、特にロスと狐の精霊の増加
7)シャマンのクライアントの増加
8)巫病者の増加とシャマンに弟子入りする巫病者の増加(1人の巫病者が次から次と複数のシャマンに弟子入りする現象が増加)
の8点である。

 巫病者が弟子入りし、シャマンとなるプロセスの中で、修行はとりわけ重要である。なぜなら、修行においては巫病者がシャマンとして再生し、またシャマンの体を通して守護霊が再生することによって、巫病者と守護霊の間に互酬的な関係が結ばれるからである。これまでのシャマニズム研究では、人間が主体であった。しかし、シャマン自身からみれば、守護霊が主体である。シャマンにとって、守護霊は、知識と知恵、治療力の源である。
 棚次正和氏は、「宗教家も宗教研究者も、死者の存在様態や死後生のことを語るのを不思議なほど避ける」と指摘している。そこで本発表は、媒介者で守護霊でもある亡きシャマンの霊と人々とのコミュニケーションに焦点を当てる。死者である守護霊と人間とのコミュニケーションにはどのような特徴があり、それがどのような治療効果を発揮し、どのような意味をもっているかについて、現地調査で得た一次資料に基づいて分析する。

★ホームページで、これまでの例会のテーマ一覧、レポートがご覧になれます★
http://www.showado-kyoto.jp/news/n3549.html

詳細

日付:
2015/10/17
時間:
1:30 PM - 6:00 PM
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