イベントを読み込み中

« すべてのイベント

  • このイベントは終了しました。

第17回BKK東南アジア研​究会

2016/05/21 @ 5:00 PM - 7:30 PM

日時: 2016年5月21日(土)17:00~19:30
場所:京都大学東南アジア研究所バンコク事務所
住所:19D, GP Grande Tower, 55, Soi 23, Sukhumvit Rd, Klongtoey Nua, Wattana, Bangkok, 10110 THAILAND
※会場の19Dの部屋には、玄関を入って右手奥のエレベーターにお乗りください。
左手奥のエレベーターは、A,Bの部屋に通じております。
http://www-archive.cseas.kyoto-u.ac.jp/www/2016/networks/liason-offices/bangkok-liaison-office/

 

発表者1:鈴木詩織氏(法政大学 学部4年)
タイトル:「私の東南アジアとの関わり方」

発表者2:湯浅陽代氏(同志社大学 学部4年)
タイトル:「私が見た仏教–チャンタブリの寺で過ごした一ヶ月間−(仮)」

発表者3:吉井千周氏(都城工業高等専門学校准教授・チェンマイ大学RCSD/CESD特別招聘研究員)
タイトル:「日本語フリーペーパーと邦人吹奏楽サークル タイの邦人社会研究試論」
要旨:「なぜ人々は集まり、『社会』を形成するのか」 一見すると単純なこの問いに答えるするために、社会科学者はこれまで様々な手法で取り組んできました。 この問いに対する、もっとも単純な答えの一つは「同じ民族集団への帰属意識(エスニックアイデンティティ)を持った人々が集まって共同体が形成される」というものでした。「日本人だから日本社会を形成する」という発想です。島国である日本では、様々な国籍の方々が増え、多くのルーツを持った日本人が増えたといってもまだまだ少数派で、『日本人』による日本社会が形成されてきました。しかし「見た目が『日本人』らしく、日本国籍を有しており、日本語話者であり、『日本的価値観』を共有している日本人」を構成員として暗黙の内に前提としている日本では、「日本人というだけでわかり合える」という幻想の上に、これまた幻想の「日本社会」を維持しているだけなのかもしれません。もちろん、現在では日本国内においても経済格差が広がっており、また憲法九条の改廃に象徴されるような政治的イシューの対立による分断化も進んでおり、「日本社会」と一言で言えるものではなくなっています。日本国内においても「日本人」というだけでもはやわかり合える環境は崩壊しています。 実は、タイではより明確な形でこれらの問題が邦人社会のうちに現れています。すでに複数の論者が指摘しているように、タイに住む邦人社会にもいくつも分断が存在しており、それぞれの階層の中で私たちは互いに交わることがありません。それどころか「村八分」のような現象も起きています。 タイの邦人社会は今どういう状態にあり、これからどのように変化して行くのでしょうか。また私たちは「日本人である」ということを理由として、バンコクの中で邦人社会を維持することは可能なのでしょうか。こうした問いを考察するために、今回タイにおける日本語フリーペーパーと、邦人吹奏楽サークル活動の分析を通して、これらの問題を考察してみたいと思います。

連絡先
外山文子(とやま あやこ)
京都大学東南アジア研究所 学振特別研究員PD
タムマサート大学政治学部 客員研究員
e-mail: fwis2356[at]nifty.com

詳細

日付:
2016/05/21
時間:
5:00 PM - 7:30 PM
イベントカテゴリー:

主催者

外山文子