近代タイ・中国経済関係に関する基礎研究―無朝貢・無条約下の貿易問題
研究代表者 : 小泉 順子
研究分担者 :
期間 : 2012-2014年度
研究概要 :
本研究は、シャムから清朝に派遣された最後の朝貢使節が帰国した1854年以降、無朝貢・無条約という条件下において、タイ(シャム)=中国経済関係がいかに運営されていたかを、タイ側の史料を軸にして、関連する中国側および欧米側の史料を照らし合わせつつ検討します。検討を通して、西洋との条約関係を軸に西洋側の史料を以って検討されてきた既存のタイ経済史研究に対する中国ファクターからの見直しや、従来中国側の史料を以って検討されてきた朝貢貿易研究に対するタイ史料からの再考を試みます。