基盤研究(A)

コミュニティーで支える高齢者ヘルスケアー・デザインー国際地域比較研究—

研究代表者 : 松林 公蔵

研究分担者 : 和田 泰三 速水 洋子、重田 眞義、 奥宮 清人、坂本 隆太

期間 : 2011-2014年度

研究概要 :

 人口の高齢化はグローバルな現象であり、アジアでは急速に、アフリカでも緩やかに進行しています。高齢者の安心・安寧にとって、最重要な課題はコミュニティーにおける健康増進とケアです。本研究では、75歳以上の後期高齢者が約3割と「高齢者の高齢化」が著しい高知県土佐町を基点として、東南アジアで高齢化のスピードが速く高齢者保険制度の導入を計画しているタイ、伝統的な家族・親族、地域共同体を中心とするヘルスケアが主体のエチオピア、仏教的「国民総幸福」を提唱するブータンの3フィールドを選び、高齢者の健康維持・増進、ケアーに関する当該地域固有の在来知と日本の高齢者保健・福祉に関する科学・経験知を対比しつつ相互に交響をはかります。本研究の目的は、高齢者ヘルスケアに関する国際地域間比較研究を通じて、グローバルな高齢化時代を迎える21世紀地球社会において、地域に即したグローカルな高齢者のヘルスケア・デザインを提示することにあります。

 

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