世界的に重要な腸管病原性細菌を食品から容易に定量検出できる高感度法の開発
研究代表者 : 西渕 光昭
研究分担者 :
期間 : 2012-2015年度
研究概要 :
食品の輸出入量は、年々増大し、全地球規模に広がっています。その必要量を確保し、安全性を保証することは極めて重要なグローバルな課題です。WHO/FAOは、貿易摩擦を避けるため、重要な食中毒原因菌と主たる食品の組み合わせについて、リスクアセスメントの結果に基づいて、食中毒原因菌の適切な世界統一基準値を決めようとしています。そのためには、食品中の食中毒原因菌を測定する高感度な定量検出法が必要ですが、これは、発展途上国を含む世界各国で実施可能な簡便な方法でなければなりません。研究代表者らは、これまで3種の重要な食中毒原因菌(腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌O157、およびコレラ菌)について、国際的な疫学研究を実施してきました。これらに汚染した食品は、貿易上問題になる可能性が大きいと考えられますので、本研究ではユニークな技術を用いて、上記のような検査法を開発して、世界各地での認証評価にチャレンジします。