東南アジアの次世代型成長メカニズムの萌芽とその政治経済学的課題
研究代表者 : 三重野 文晴
研究分担者 : 藤田 幸一、 岡本 正明 (東南アジア研究所)、生方 史数 (岡山大学環境学研究科)
期間 : 2013-2016年度
研究概要 :
ASEAN の先発諸国では、輸出工業化による成長が相当の成功を収める一方で、そのメカニズムに限界が現れつつある。その中で、労働・人口面の構成の変化、資本・金融面の余剰化を背景に、消費・投資の循環のあり方が再編される契機が生じている。生まれうる新しいメカニズムは、この地域で次世代の成長を担う可能性のある環境整合型技術発展と関係を持つであろうし、その結果生じる社会的利害対立の調整の問題と、整合的でなければならない。本研究はこのような問題意識のもとに、東南アジアにおける次世代の成長メカニズムの発生とそれがもたらす社会経済的な変動の可能性について、経済学を中心に、政治学と協力してそれぞれの領域に専門性をもつ研究者の協働によって、その全体構図を探るものである。