開催3年目となるCSEASワークショップが、2021年2月17日に開催された。昨年度と同様、コロナ禍のため、オンラインによって開催した。CSEASワークショップのテーマは「文理融合研究の将来を見据えて」である。本研究所の所員が行う研究課題やそのためのアプローチが多様化する中で、互いの研究活動を知り、文理融合研究の面白さを共有し、今後、当研究所が向かうべき方向を議論するための第一歩とすることを目的として開催している。今年度のプログラムは以下のようであった。
プログラム
趣旨説明:速水洋子
山崎渉「境界を越える:越境する感染症に国境と学問領域を越えて対峙する」
“Crossing Boundaries: Confronting Transboundary Infectious Diseases Across Borders and Disciplines”
Decha Tangseefa “Crisis, Challenge, Community: Epistemological Engagement & Transdisciplinarity”
西芳実「アチェからインドネシア/世界/日本を理解する」
コメント:Michael Feener
総合討論
これまでと同様、発表者の方々には大変、刺激に富んだ研究報告をしていただいた。研究のための目のつけ所やアプローチ、想定している読者、成果の形はきわめて多様である。学際研究として実施する研究活動が横断している分野の内容は多様でその数もさまざまである。ひとつの研究所内でそうなのだから、学界全体では、いかほどの多様性があるのだろうか。そのことを踏まえた展開が次年度以降の課題であろう。