水野 広祐 (みずの こうすけ)

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所属部門:政治経済相関研究部門

職  名:教授

専門分野:政治・経済学、地域研究、文化人類学

E-Mail:mizuno [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

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研究関心:

  1. 民主化インドネシアにおける労働組合を含む住民組織による資源管理と経済発展
  2. 長期データとフィールドワークに基づくインドネシア地域の生存基盤持続型発展ー泥炭社会の将来像
  3. インドネアにおける内発的発展と東南アジア経済発展のオールタナティブな経路

研究概要:

    スハルト大統領退陣後のインドネシアにおける地方分権化、民主化の流れの中、団結権回復後の労働組織と労使関係の変化、自らを組織することが容易になった住民組織と村落行政、住民組織と自然資源管、ソーシャルセーフティーネット、さらに農村における企業や事業体の変化を分析してきた。そして、これらの問題を歴史的パースペクティブの中で捉えなおす作業をおこなってきた。研究は、常に具体的な問題の解決や改善という視点も持ち合わせ、地域の人々と一緒になって問題の解決方法を考え、できれば実践を行うことにより、問題解決に資すると同時に地域社会のより一層の理解につなげてきた。このような実践型地域研究の例としてMizuno, Kosuke, et.al. , ed, Catastrophe and Regeneration in Indonesia’s Peatlands: Ecology, Economy and Society, Singapore: National University of Singapore Press Kyoto; Kyoto University Press,として出版する。 また、西ジャワにおいてやはり長年、地域住民とともに持続的アグロフォレストリーと、その発展について考察を続け,てきたが、2016年度内に: Gadjah Mada University Press karaから出版する。さらに、中ジャワにおける長期データとフィールドワークに基づく地域生存基盤発展の研究を進めている。
     また、インドネシアにおける労使関係を特に労使紛争処理から検討しインドネシアにおける労働問題の展開としてまとめてゆく。さらに東アジアの輸出指向開発主義に替わるオールタナティブモデルの研究を推進し、編著にまとめる作業を継続している。

著  書:

著者名 タイトル 年月
Mizuno, Kosuke, Fujita S Motoko, Kawai Shuichi, ed Catastrophe and Regeneration in Indonesia’s Peatlands: Ecology, Economy and Society, 2016
KYOTO CSEAS SERIES ON ASIAN
STUDIES 15, Singapore, National University of Singapore Press
Mizuno, Kosuke, Siti Sugiah Mugniesyah ed Sustainability and Crisis at the Village: Agroforestry in West Java, Indonesia . (the Talun-Huma system and rural social economy) 2016
Yogyakarta: Gadjah Mada University Press
川井秀一, 水野広祐, 藤田素子 編 『講座 生存基盤論 第4巻
熱帯バイオマス社会の再生-インドネシアの泥炭湿地から-』
2012
京都大学学術出版会,427頁
Mizuno Kosuke, Pasuk Phongpaichit Populism in Asia, Kyoto CSEAS Series on Asian Studies Volume 2 2009
National University of Singapore Press, Kyoto; Kyoto University Press, 2009, 228p.
Mizuno Kosuke; Indrasari tjandraningsih;
and Rani Herawati.
Direktori Serikat Pekerja/ Serikat Buruh Indonesia.
Bandung, Indonesia: (Directory of Trade Unions in Indonesia),
2007
Akatiga Pusat Analisis Sosial/Kyoto, Japan: Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University. 575p.

論  文:

著者名 タイトル 年月
水野広祐 インドネシアの土地政策と泥炭開発 2015
Biocity,Vo.2, pp.34-39
水野広祐 ジョコウィ政権の経済政策―高い目標と多難な船出― 2015
アジ研ワールド・トレンド, pp.7-9
Oekan S. Abdoellah, Satoru Okubo, Susanti Withaningsih, Kazuhiko Takeuchi, Kosuke Mizuno Perceptions of Owners on the Roles and Future of Bamboo-Tree Gardens in the Agricultural
Landscape of the Upper Citarum Basin, West Java-Indonesia,
2015
Agricultural Sciences, Vol.6 No.11
Mizuno Kosuke, Sugiah Machfud Mugniesyah, Ageng Herianto, Hiroshi Tsujii “Talun-Huma, Swidden Agriculture, and Rural Economy in West Java, Indonesia,” 2013
Southeast Asian Studies,Vo.2, No. 2 (August 2013) pp.351-381
Haris Gunawan, Shigeo Kobayashi, Kosuke Mizuno, and Yasuyuki Kono. Peat swamp forest types and their regeneration process in Giam Siak Kecil-Bukit Batu Biosphere Reserve, Riau, East Sumatra, Indonesia, 2012
Mires and Peat Journal Vol. 10, 1-18
Mizuno, Kosuke, Haris Gunawan, Conservation of peat bog and agroforestry in Indonesia 2011
Takamitsu Sawa et al. ed., Achieving Global Sustainability: Policy Recommendations, UN University Press, pp.162-174

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研究プロジェクト :

研究プロジェクト名
[助成機関]
研究代表者 期間
長期データとフィールド調査によるインドネシア地域持続型生存基盤の研究
基盤研究(B)
水野 広祐 2011 - 2014
研究概要
 インドネシア中ジャワ州チョマル郡の特定地域における1903年から1905年に収集された膨大な農家世帯に関するデータと、1990年に実施した農家経済調査結果を基点に、同じ地域・世帯に対する農家世帯系譜調査を実施し、あわせて同地域に関する19世紀以降今日までの人口、農業生産、森林減少、土地利用変化、水利用関係、疫病対策、自然災害の履歴と対策を研究することにより、1990年から今日までの20年余りの農 [ Read More ]
東南アジア熱帯域におけるプランテーション型バイオマス社会の総合的研究
基盤研究(S)
石川 登 2010 - 2014
研究概要
 現在、エネルギーならびに化学製品への変換技術の革新とともに、石油に替わる有機資源としてのアブラヤシの植栽が東南アジア島嶼部で進んでいます。急速にプランテーションが拡大する熱帯雨林フロンティア地域では、しかしながら、工業用バイオマス量が増大する一方で、森林消失、生物多様性の変化、自然資源に依拠した自然経済(焼畑農耕・狩猟・漁労・森林産物採集)の脆弱化が顕著です。本研究では、熱帯の土地・森林開発と環 [ Read More ]

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