アジア研究教育拠点事業 グローバル時代における文明共生

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 日本学術振興会アジア研究教育拠点事業のもとで、「グローバル時代における文明共生──東南アジア社会発展モデルの構築」として2009年−13年度に実施しています。

 東南アジア地域は、長い歴史のなかでインド、中華、イスラーム、そして西欧の文明を積極的に取り込み、多民族多文化が共存共栄する多元的な世界を築いてきました。グローバル化とネオリベラル経済の進展に伴い世界秩序が再編されつつある現代において、東南アジアは冷戦と内戦の過去を克服し、この十数年は多くの国々が顕著な社会的安定と経済発展を見せてきました。同時に国家を超えた解決を要する新たな問題・課題も生じており、それに対処するため、狭義の東南アジアを越えた地域協力と共存の柔軟かつ重層的な動きが見られます。国家レベルの諸制度は必ずしも十分機能しないなかで、多層的に変動に対応する社会的基盤があります。本事業では、現実の問題として経済危機後の対応、資源・環境の超域的ガバナンス、ローカルパワーの台頭、移動と流動に伴う文化・社会再編など、地域から発する応答を個別具体の現場からとらえ、グローバル化に巻き込まれる受身の周辺地域という見方を根底から覆し、東南アジア社会発展モデルの構築と地域の再編過程の解明に当たります。

アジア研究教育拠点事業:HP

 

共同研究1&2セミナー(2012年2月 アジア太平洋地域研究センター) 

共同研究1&2セミナー(2012年2月 アジア太平洋地域研究センター) 

 

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