基盤研究(B)

伝統文化・歴史を重視するアジア農村発展モデル提唱をめざす実践型地域研究

研究代表者 : 矢嶋 吉司

研究分担者 :

期間 : 2013-2015年度

研究概要 :

アジアの農村には地域に根ざした個性豊かな文化がある。しかし、経済発展に偏った近代化による既存の農村開発はこの個性を否定してきた。世代を超えて受け継がれてきた文化や歴史を安易に否定したことが、「村に暮らす誇りや生きがい」を奪い、人々の精神的な結束を弱めてきた。その結果、農村の高齢化や過疎化が進み、農村社会は崩壊の危機的状況となっている。本研究は、経済発展による農村開発に対し、個性豊かな文化や歴史を重視する新しい「農村発展モデル」を実践型地域研究の方法論(文献1)を使ってラオスにおいて実証する。そして、実践型地域研究が農村開発という実践的課題に充分対応しうる学問的手法であることを示すのが本研究の目的である。

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