食のグローバル化時代における魚介類の安全性確保と食中毒菌の疫学情報の先進的利用
研究代表者 : 中口 義次
研究分担者 :
期間 : 2013-2016年度
研究概要 :
世界規模での食のグローバル化により、日本への輸入食品が増大する一方で、それに対する安全性対策は追いついていない。最近の統計資料によると、食料自給率はカロリーベースで40%を下回り、生産額ベースでも60%後半に留まっている。そのような中で、輸入食品による事件は大きく報道され、日本国民の大きな関心事となっている。また周辺を海で囲まれた日本は水産資源に恵まれているが、様々な問題からその自給率は大きく低下している。これらの状況下であっても、輸入食品の安全性に関する知見は限定的であり、広く一般消費者に対して、食品の安全性を担保する情報の整備は急務の課題と考える。本研究では輸入魚介類がもたらす細菌性食中毒のリスクに着目し、それによる健康被害を未然に防ぐ対策へと繋げることを構想している。