韓国東南アジア学会(KASEAS)と東南アジア地域研究研究所(CSEAS)は、2009年から韓国と京都で交互にセミナーを開催し、学術交流を行ってきた。2020年は本研究所の担当であったが、コロナ禍により5月に予定されていたセミナーを延期し、11月にオンライン会議として再構成した。
今回のCSEAS-KASEAS合同会議(CSEAS-KASEAS Joint Conference)では、「東南アジアにおける接続性と変容(Connectivity and Transformation in Southeast Asia)」をテーマに、韓国東南アジア学会と本研究所の若手研究者と教員が一堂に会し、State Policy in Southeast Asia、Urbanscapes and Domiciles、The Dynamics of Care、East and Southeast Asian Relationsという4つのセッションでさまざまな事例を議論した。各セッションには40~50人が参加し、活発な議論を交わし、お互いのネットワークを広げた。
この会議では、お互いの研究に関心のある研究者同士で、生産的なアイデアや視点の交換を促進することを目的として、若手の発表者とシニアの教員がペアを組んで議論を行うという形式をとった。各発表に対して、ディスカッサントやフロアからも多くの建設的な質問やコメントが投げかけられた。初めてのオンライン開催であったが、質の高い議論が行われ、両機関での相互交流が活発に促進された。