多元共生社会研究
東南アジアは、多様な民族、宗教、文化をもって構成されます。その多様性にもかかわらず、それらが比較的うまく共存しつつ、地域全体としては経済的前進を遂げ、人、モノ、カネ、情報の流れの結節点となっています。しかし同時に、熱帯林の減少や生物多様性の危機、災害、疫病、高齢化、民族や宗教の抗争、経済的階層化と貧困など、多くの問題をかかえています。そうしたなかで、共存と持続性はどのようにして多様性にも関わらず、あるいは多様性によって保たれているのでしょうか。
こうした疑問に答えるために、多元共生社会は、グローバルとローカルを動態的に結び、グローバル化のもたらす政治的、経済的不均等にどう応じることができるのかを検討します。同地域の社会基盤を公的資源として、人々の生活のより良い基盤とすることができるか。これを既存のシステムとどのように補完させて、上記の諸問題に対峙していくことができるのか、これが課題です。
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