京都大学東南アジア研究所教員は、東南アジアを中心とする海外における講義をいろいろな形で実施してきました。まず、多く実施してきた講義は、ジャカルタ連絡事務所やバンコク事務所駐在を利用した講義です。これには1980年代に行われた、土屋健治教授によるインドネシア大学における講義が含まれます。また、国際交流基金の日本研究教授派遣プログラムを利用した講義もあります。これには水野広祐教授による1999年から2000年にかけて行われたバンドゥン工業大学大学院開発研究科における講義が含まれます。さらに、相手機関の招へいによる講義もあります。これには、1990年代におこなわれた吉原久仁夫教授によるフィリピン大学における講義があります。最近では、生存基盤学のアジア展開の一環として、シニアおよびジュニアの教員のアジア派遣構想があり、その一環として小林知准教授が2012年にカンボジアにおいて一連の講義を担当しました。また、河野泰之教授は毎年夏、 中国にて講義を行なっています。2013年には河野泰之教授、小林知准教授、他部局の教員グループによる、カンボジアの学生が対象のフィールド実習が行われました。また、京都からの遠隔講義システムを利用した講義の配信も行っています。2008年から実施している、インドネシア・バンドゥン工業大学への遠隔講義はその例であります。この場合、両国の学生が同時に議論に直接参加できるというメリットがあります。今後このような講義の実施は一層推進される計画であります。
海外大学での講義リスト
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氏名 機関 対象 講義内容 期間 河野 泰之教授 中国科学院研究生院・資源・環境学院 修士1回生 Application of Geo-informatics to Area Studies 2006年から毎年 小林 知准教授、
河野 泰之教授、
ほかカンボジア王立農業大学、カンボジア王立芸術大学 修士課程2回生(王立農大)、学部4回生(王立芸大) 持続的な生業研究に関する学際的フィールド調査実習 2013年2月