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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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国内研究会

東南アジアの自然と農業研究会 第122回定例研究会 2005/10/19開催

テーマ 
「タイ北部における温帯果樹栽培」
発表者
香西直子氏(愛媛大学大学院連合農学研究科)
発表要旨
タイ北部の山岳地帯では,非合法的に行われてきたケシ栽培に代わる換金作物として温帯果樹栽培が期待されており,海外で育成された品種を中心に導入がすすめられている.中でもモモは,古くから加工用品種を栽培してきた経験があることから,付加価値の高い生食用品種の栽培が期待されている.しかしながら,低温遭遇量の不足や過度の高温などの気象条件により十分な収量は得られていない.今回の発表では,2001年10月から2002年2月および2003年11月から2004年1月にかけて,タイ王国チェンマイでおこなったモモの結実性に関する調査を基に,気象要因や技術的な問題について,他の温帯果樹類の事例も含めて述べる.また,モモをはじめとした温帯果樹について,国内市場での位置づけや社会的背景についても紹介する.